やっぱりTOEICをちゃんと受けておかなきゃ、履歴書に英語力をアピールできないわよね。
そうね。ちゃんとTOEICテストを受けておくほうがいいわね。
でも、たとえTOEIC未受験でも、履歴書で英語力を伝える方法はあるわ。
えっ、どんな方法!?
早く教えて!
お母さん・・・すっごく嬉しそうだね。
履歴書に書けるTOEICのスコアは、一般的にTOEIC600点以上とされており、職種によっては、さらに高いスコアが求められます。
この基準値に達しなかったり、TOEICを受けていない場合には、どんなふうに履歴書で英語力をアピールしていいか悩んでしまいますよね。
また以前受けたTOEICテストでは基準値を満たしていたのに、最新のテスト結果では点数が下がってしまった時なども、履歴書への書き方がむずかしいところです。
今回はこんな、TOEIC未受験の場合や点数が低い時にも使える履歴書での英語力の伝え方を紹介します!
履歴書に書けるTOEICスコアは600点以上
まずは履歴書に書けるTOEICスコアについて、もう少し詳しくお伝えします。
求人の募集要項に「TOEIC○○点以上」と明記されている場合には、この点数が履歴書に書けるTOEICスコアの基準。
ですが特に書かれていない場合には、一般的には履歴書に書けるTOEICスコアは600点以上とされています。
「何点以下のスコアは書いてはいけない」という規則はありませんが、これは暗黙のルール。
というのも、TOEIC受験者の平均スコアがおよそ550点~600点であるためです。
2019年5月現在、最近のTOEICスコアの平均点を見てみましょう。
回によって多少のばらつきはあるものの、大体580点前後が平均点となっていますよね。
実施回 | 平均スコア |
---|---|
第238回(2019年3月) | 579.2 |
第237回(2019年1月) | 578.4 |
第236回(2018年12月) | 582.8 |
第235回(2018年11月) | 586.5 |
第234回(2018年10月) | 599.5 |
第233回(2018年9月) | 571.5 |
上記の表は下記サイトのデータを元に作成
国際ビジネスコミュニケーション協会サイト「公開テスト 平均スコア・スコア分布 一覧」
履歴書にTOEICのスコアを書くのは英語力があることを伝えるためなので、平均よりも低い点数を書いても本来の目的が果たせません。
このためTOEICのスコアを履歴書に書くのであれば、600点以上とするのが一般的になっています。
これは規則ではないので、「580点」など、600点まであと少し!という点数であれば、書いておいたほうが良いです^^
また英語力をアピールしたいならこちらの記事でも紹介しているとおり、TOEIC700点以上を取っておくほうがベター。
点数が下がっても、最新のTOEICスコアを履歴書に書く必要はない
600点未満はあまり書かないほうが良いのは分かったけど。
でも、もし何度かTOEICテストを受けて点数が下がっちゃったらどうすればいいの?
前は600点超えていたけど、今回は500点になっちゃったりとか。
それでも、一番新しいテスト結果を書かなきゃいけないのかな。
それは、そうじゃない?
点数が落ちてしまったとしても、やっぱり、最新のスコアを書かなきゃ。
古いほうを書いたら、ズルをしたことになるんじゃないかしら。
ちょっと待った、くま美さん!
うっ!
なんだか熱い!!!
履歴書は就職活動を成功させるための武器よ。
自分に有利になるように最大限に書き方を工夫することは大事よ。
そ・・・そうね!
私、甘かったわ。
履歴書を書く時に、甘さは禁物です!
ぜひ自分に有利な書き方を考え抜いてください。
もし最近受けたTOEICの得点が以前より下がってしまった場合には、あえて最新のTOEICテスト結果を書かず古いテスト結果を書くというのも、戦略のひとつ。
ただ、いかに高いTOEICスコアでも10年前に受けた試験結果を履歴書に書くより、最近の結果を書いておいたほうが印象が良いですよね。
私の意見としては、2年前程度であれば、最新のスコアではなく最高のスコアを記載したほうが良いでしょう。
たとえば1年前に850点を取ったものの、つい最近のスコアが680点に落ちてしまった場合には、1年前のスコアを書いておくほうが有利だと思います。
2年以上古い場合であったとしても、最新のスコアと古いスコアに大きな開きがあるなら、古いスコアを使ったほうが有利かもしれません。
このあたりは、あなたのスコアと募集要項に応じて考えていくのが得策です。
たとえば応募する会社に「TOEIC700点以上」という条件があり、「2年前はこの点数を超えていたけれど、最近のテスト結果では下がってしまった」という場合には、古い点数を書くことをおすすめします。
履歴書は面接にすすむための突破口。
ここで先に進めなければ、就職活動が失敗に終わってしまいます。
募集要項をしっかり読んで、あなたの英語力を一番上手にアピールできる書き方を工夫していきましょう!
TOEIC未受験でも英語力をアピールする履歴書の書き方
ここからは条件的に不利な場合の履歴書や職務経歴書への記入の仕方を説明します。
まずは通常のTOEICスコアの書き方を紹介しますね。
TOEICスコアの履歴書への書き方
履歴書に書くTOEIC Listening & Readingテストの名称はTOEIC公開テストで大丈夫です。
資格の日付は、TOEICテストを受験した日を書きます。
具体的には、履歴書の資格・免許欄にこのように書いていきます。
【TOEICスコアの履歴書への書き方例】
TOEIC未受験でも勉強中であることを履歴書に書く方法
では次に、TOEICを受けていない場合の書き方です。
一般的に受験予定の資格を履歴書に記入する際は「〇〇の資格取得に向け勉強中」と記述します。
TOEICテスト受験予定の場合には、次のように書けます。
【TOEIC未受験の場合の履歴書への記入例】
■TOEIC700点を目指して勉強中です。
■6月にTOEIC公開テスト受験予定です。
こういった書き方は、募集要項に「TOEIC〇〇点以上」と明記されている場合にはおすすめできません。
ですが「英語力があれば尚可」といったような求人であれば、印象が良くなる可能性があります。
もちろん受験予定と書くなら、実際にTOEICに申し込んで勉強していることが前提よ。
中には受験する気がないのに受験予定と言ったり、TOEICの点数をごまかしちゃう人もいるみたいだけど。
えっ!
そんなことしてバレないの!?
そのときはバレないかもね。
へぇ、じゃあ、嘘ついちゃったほうが得なんだね!
点数も高めに書いちゃえばいいのかな。
くまた!
だって、さっき履歴書は自分に有利なように書いたほうがいいって言ってたじゃないか・・・
そうなんだけど。
でもね、ウソはだめ。
確かに、面接ではウソが通っちゃうかもしれないわ。
でもたとえば、もし採用後に嘘がバレたらどうかしら。
一気に信頼がなくなって働きにくくなっちゃうわよね。
そんなことになったら、元も子もないわ。
くまた、ウソは絶対ついちゃだめ!
わかったよ。
ちょっと思いついただけだよ。
ほっ
でもさ。
TOEIC受験予定って、本当にそうだとしても、なんだかインパクトが弱い気がするな。
そうよね。他にも方法ってないのかしら。
あるわ!
TOEICを受けていない場合の英語力の伝え方、もう少し紹介するわ。
組み合わせて使ってみてね。
TOEIC未受験でも英語力をアピールする方法
TOEIC以外でも英語力や英語への関心の高さを伝える方法は色々とあります。
実務経験を書く
最も有力な方法は「職務経歴書」に実務で英語を使った経験を具体的に書くこと。
転職活動においては即戦力が重視されるため、ただ資格があるより、実務経験を持つ人のほうが優遇される傾向があります。
たとえ簡単なメールのやりとりであっても、仕事上で行っていたという経験があれば、職務経歴書に書いておきましょう。
【英語を使った実務経験記入例】
アジア圏の担当者と英語でメールのやりとりを行う。
辞書や翻訳サイトを利用し、英語でメールのやりとりが可能。
プライベートな経験を書く
実務経験がない場合には、プライベートの英語学習経験も使えます。
英会話学校に通ったことや1年未満の短期留学経験なども履歴書に書けます。
但し正式な学歴とはならないので、自己PRや特技欄に書くのが一般的。
また実務経験と比べるとプライベートでの勉強はアピール力は弱いので、具体的にどんな経験をしたか、それによりどんな英語力を得られたかも併せて書いておくことをおすすめします。
【短期留学経験記入例】
2014年4月 〇〇大学付属語学学校 語学留学(3カ月)
留学中、現地の友人と英語で意思疎通をはかったり、教会のボランティア活動に参加しました。簡単な単語ながら言いたい事が伝えられる程度の日常英会話力が身につきました。
実務で英語を使っていた場合と比べると弱いものの、先ほどの「TOEICを勉強中」と組み合わせて書けば、英語への意欲を伝えられます。
悩んだら募集要項を元に判断する
もしも「これは書いたほうがいいのかな?」と悩んだら、募集要項を元に判断していきましょう。
たとえば、次のような求人があったとします。
募集要項抜粋例①
「英語好きな人歓迎」
すごくアバウトな感じですが、こちら、実際にあった募集要項の一部を抜粋したものです^^
どうやらあまり高い英語レベルは求められていなそうですよね。
こういった求人であれば「本格的ではない英語学習経験であっても、履歴書にいれておいたほうが有利に働きそうだ」と判断できます。
もうひとつ、求人の例を見てみましょう。
募集要項抜粋例②
「仕事内容:社内スタッフとの電話やメール対応などを英語でして頂きます。」
こちらは社内でのやり取りなので、ビジネスレベルとまでいかなくとも、ある程度コミュニケーションが取れる英語レベルが求められています。
実務経験がない場合は「日常会話は可能な英語レベル」と記載したり、話したり書いたりできる英語レベルが伝わるような留学経験などを書いておくと、良い印象をもってもらえそうですよね。
このように、履歴書への最適な記入方法は求人によってやや変わってきます。
履歴書・職務経歴書を書く前に、しっかりと募集要項を読んでおきましょう。
採用側がどんな人を求めているかが推測できますよ。
最後に英検や他の英語の資格がある場合には、これらの資格も忘れずに履歴書に書いておきましょう!
まとめ
今回はTOEIC未受験や、点数が低い場合にも使える履歴書での英語力の書き方を紹介しました。
次のポイントを参考にしてみてくださいね。
■履歴書に書くTOEICスコアは600点以上を目安とする。
■TOEICスコアは最新のものを書く必要はない。
■TOEICテストのために勉強中であることも履歴書に書ける。
■TOEIC未受験の場合には、実務経験やプライベートの経験で英語力をアピールする。
■他の英語試験を受けている場合には、忘れずに書いておく。
色々なアピール方法がありますが、TOEIC高得点や実務経験がない場合には、ひとつひとつの効果は弱いかもしれません。
ただ組み合わせて書いていけば、あなたの強みが伝わる履歴書が作れます。
ぜひ書き方を工夫して、就職活動を有利にしていきましょう!
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