英語力を使って再就職を成功させるには、どうしたらいいかしら。
英語力を証明するためにTOEICという資格が役立つわ。
ただそれだけだと弱いわね。
強い実務経験がなく、再就職・転職活動で英語力をアピールしたい場合には、TOEIC高得点という資格が役立ちます。
狙い目の職種としては、英文事務職・留学カウンセラー・子供向け教室のスタッフなどが挙げられます。
ですがTOEICの点数だけでは再就職・転職活動がうまくいくとは限りません。
特にブランクのある主婦の再就職や中高年の転職は、キビシイのが実情。
就職活動を成功させるには、3つのポイントを押さえておく必要があります。
② 資格(TOEIC)プラスアルファの武器のアピール
③ 面接で熱意を見せること
これらのポイントを上手におさえておけば、不利な条件であっても、希望の仕事を勝ち取ることができます!
ブランクのある主婦の再就職・・・まさに、私のことだわ。
不利な条件でやっぱり無理かしら。
大丈夫!私も結婚後、再就職活動に失敗し続けたことがあるの。
私の実体験もふまえて、とっておきの戦略を紹介するわね。
TOEIC高得点でつける職種例
TOEIC高得点で就ける仕事としては、次のようなものが挙げられます。
【職種例】
- 海外営業
- 留学カウンセラー
- 学校・幼稚園の補助スタッフ
- 英文事務
海外営業以外は、女性の採用が多い職種といえるでしょう。
高い英語力を求める仕事の場合、TOEICスコア700点~800点あたりを条件としている求人が多いですね。
中には「一定以上のTOEICスコアがなければ申し込めない」と、TOEICスコアを足切りに使用している会社もあります。
なお英語を使う仕事が事務系に多いことが影響してか、女性のほうがTOEICスコアがあると転職がより有利になるという統計結果も。
下記はTOEICスコアの有無と転職の成功率を示した表ですが、TOEICテストを受け、かつ女性の転職成功率が最も高いことが見て取れますね。
参照元:dodaグローバル / 英語は転職に有利!?グローバル採用の実体調査2014
TOEICスコアが高くても再就職・転職に失敗する3つの原因と対策
TOEICスコアが高ければ就職に有利になります。
ですがやっぱり高いTOEICの点数をとっても、それだけで就職活動が成功するわけではありません。
特に年齢が高かったり、ブランクがあったりする場合には、TOEIC以外にも対策をしておく必要があります。
最初に言っていた【戦略】ね。
一体どんなことをしたら良いの!?
それは採用側の立場になると、見えてくるわ・・・
採用側は「即戦力になってやる気のある人にきてもらいたい」って思っているはず!
それは分かるけど。
でも、具体的に何をしたらいいのかしら。
3個あるのだけど、1個ずつ、順番に見ていきましょう。
戦略① 勤務時間は柔軟にできる体制を整えておく
パートでの採用だったとしても、面接で「絶対に残業は無理です」と言われてしまうと、採用する側としては不安になります。
仕事では、予測できない事態や問い合わせが発生するものですよね。
そんな場合に勤務時間の融通が少しもきかない人には、安心して仕事を任せられません。
私自身、以前働いていた会社で、パートの人を募集・採用したことがあります。
採用面接では「もし何かあったときには少し残ってもらえますか?」という質問をしていたのですが、そこで「残業はむずかしいです」と回答した人は、申し訳ないのですが採用をお断りしていました。
というのも、「残業はいっさいできません」という人を選ぶと、忙しくなったときに自分が大変なことになってしまうからです。
面接では一般的に、現場の責任者・担当者が面接官になります。
その人たちにしてみれば、やっぱり自分の仕事が楽になる人を選びたい!
なので面接では「残業絶対ムリ」宣言は、控えておきましょう。
もし小さい子供がいて残業が難しい場合には、たとえば近所に両親など頼れる人がいたら、協力してもらう体制を作っておくことがおすすめ。
託児所・保育園に預ける場合には、時間を延長できるところを選んでおくと安心です。
自分だけで何とかしたいところですが、でも、やっぱり限界がありますよね。
面接に挑む前に、ムリなく少しの残業ができる体制を整えておきましょう。
戦略② TOEICプラスアルファの武器をアピールする
TOEIC700点の高得点を取るのは簡単ではありませんが、それでも取っている人はたくさんいます。
そのため、TOEICの点数しかアピールポイントがないと、どうしても決めてに欠けてしまうのが厳しい現実。
そこでTOEICの点数以外にどのような強みがあるかも伝えていきましょう!
「TOEIC700点以上の人」は沢山いますが、700点にあなたの強みをかけあわせると競争相手は一気に少なくなりますよね。
一番強いのは「応募する仕事に関連する実務経験」。
なぜなら、求人募集をしているような企業は、入社してすぐ仕事をお願いできるような即戦力を求めているから。
業務で活かせる実務経験があれば、ぜひ具体的に書いてアピールしていきましょう!
実務経験というと「私はただの事務しかやったことがない」と謙遜して何もアピールしない人もいるのですが、なにも特別なものでなくてもOK。
たとえばこちらの求人を見てください。
【求人情報例】
応募資格
■基本的な英語力(文法・読解など)がある方
→目安として、TOEICスコア700点ほどの方を想定しています。
■基礎的なPCスキルをお持ちの方
→Word・Excelを業務で試用したことがあればOKです。
これ、実際にあった求人情報です。
この条件であれば、あなたなら次の二人のうち、どちらを採用したいですか?
- TOEIC800点でワードなら少しできる人
- TOEIC700点+過去にワード・エクセルを毎日業務で使っていた人
私なら、迷わず②の人を選びたいです。
なぜならワードやエクセルの操作がイマイチ、という人にいちから教えるのは大変だから^^;
でも②の人が謙遜して「私は特にパソコン操作が得意なわけではありません」と言ったら、せっかくの強みが伝えられないですよね。
あなたにとっては当たり前かもしれないスキルも、立派な実務経験。
人より上手にできること、応募する仕事に関係することを見つけ出して、詳しく、具体的にアピールしていきましょう。
単独では弱いスキルだとしても、TOEICや他の経験と掛け合わせていくことで、強い武器になりますよ。
戦略③ 面接では熱意を見せる
3つ目のポイントは、謙虚で前向きの姿勢で面接にのぞみ、そしてさらに熱意を見せることです。
採用側としては「待遇が良ければどこでもいい」という人よりも、「ここで働きたい!」という積極的な人に来てもらいたいと思っています。
なので、「ここで働きたい!」という熱い思いを伝えられれば、ライバルより有利になります。
ちょっと話がそれますが、あの「千と千尋の神隠し」でも、主人公の千が「ここで働かせてくださいっ!!!」とお願いし続けた結果、ユバーバが折れて、雇ってあげることにしましたよね^^
結局、熱意は強いのです。
実は私自身、この「熱意押し」で再就職活動を成功させました。
熱意を見せた再就職活動成功談
私は20代のとき、結婚を機に一度正社員をやめました。
その後、もう一度正社員として再就職しようとしたのですが、なかなかうまくいきません。
なんとか書類選考を通過して面接までたどりついても、
「旦那さんは家事を手伝ってくれるの?」
「お子さんの予定は?」
と仕事内容とは関係のない質問をされ、ことごとく面接に落ち続けました!
まあ、いまから思い返せば当然です・・・。
いつ子供を産むかもしれない人を雇うのは危険ですよね。
ですが当時の私は、不利な条件にあったのに何の戦略もなく面接に挑んでいたのです。
不採用通知を山ほど受け取った私は一度は正社員を諦めて派遣で働くことに。
ですがしばらく後にもう一度、再就職活動を再スタートさせました。
このときは、事前に会社を調べ、結婚している女性が活躍している会社や女性の子育てに理解のある会社を選ぶように心がけました。
そしてさらに「熱意を見せる」工夫をしていったのです。
面接には自分が作った資料を印刷し、きちんとファイリングして持参しました。
私はこの資料を見せることで、自分のPCスキルと熱意を面接でアピールしたかったのです。
結果は、正社員として採用!
前回の再就職活動とは異なり、他にも受けたところはすべて受かってしまいました。
面接には20代後半のプログラミング知識のある男性もいましたが、ただの派遣の事務職だった私が選ばれたのです。
熱意の見せ方は手間暇が大事
私自身感じてきましたが、「熱意」はとても効き目があります。
ただ熱意を使うときの注意点があります。
それは「手間をかけて準備をすること」
私は2回目の再就職活動では次のような形で熱意を伝えました。
事前に相手を調べる
時間をかけて資料を準備し、実務経験を目に見える形にして面接で伝える
まず派遣で働きはじめて、即戦力になることを示す
どれも、時間がかかることばかり^^;
ただこうすることで、再就職への熱意、面接をうけた会社への熱意をキッチリ伝えることができたのだと思います。
実は私、このあいだの面接を受けたのだけど・・・。
熱意なんて、まったく伝えてこなかった。
だから落とされたのね。
くま美さん、誰でも最初は失敗するわ。
私も、最初の再就職活動では恥ずかしい失敗ばかりだし。
お母さん、大丈夫だよ。
次は熱意をアピールしようよ!
くまた・・・
ありがとう。今度は面接で熱く「がんばりますっ」って言ってくるわ!
あっ!ちょっと待って。
それは、やめたほうがいいかも。
えっなんで!?
『がんばります』とか『なんでもやります!』は、その場で誰でも言えちゃうので、信用してもらいにくいのよ。
なるほど。
言われてみれば、そんな気がする。
くまた、ありがとう。
次に面接を受けに行く前には、しっかり準備していくわ。
面接のために『しっかり準備してきたな!』って思ってもらうようにする!
その意気よ、くま美さん。
熱意を伝えるなら、手間をかけるのがポイントね。
まとめ
TOEICスコアがあると就職に有利ですが、高いTOEICの点数を持っていても就職活動に失敗してしまうケースはあります。
不利な条件で再就職・転職活動に挑む場合には、次の3つのポイントをおさえておきましょう。
① 勤務時間は柔軟にできる体制を整えておく
② TOEICプラスアルファの武器をアピールする
③ 面接では熱意を見せる
TOEICの点数に加えて、この3つのポイントを使って、あなたの戦略をたてていきましょう。
ちなみに・・・・「熱意なんて誰でも示せる」と思うかもしれませんが、ハッキリ言って面接で熱意を見せる人ってすごく少ないですよ!
私はこれまで採用面接に何度も立ち会って、この事実を目の当たりにしてきました。
面接では「質問待ちうけモード」の人が圧倒的に多いんです。
つまりあなたが熱意をしっかり伝えられれば、ライバルに大きな差をつけらるということ^^
強み×熱意を上手に使って、就職活動を成功させましょう!
★就職活動成功を目指すなら、こちらの記事も役立ちます★