英語のメールを書く時や、ちょっとした英文を書く時など「これで合っているのかな」と不安になることありませんか?
特にビジネスでは、恥ずかしい文法やスペルミスは絶対避けたいですよね。
今回は間違えを見つけてくれる優秀な英語の校正ツール・サービスを3つ紹介します。
英文校正サービス | 有料版 月額 | 特徴 |
---|---|---|
Ginger | 14.98ドル | 翻訳や辞書機能も充実 |
Grammarly | 11.66ドル | ブラウザを通じてGmail/WordPressなどに手軽に利用可 |
Lang8 | 7ドル | 人に校正してもらえる |
Ginger(ジンジャー)
Gingerは、英文のチェック機能に加えて翻訳や辞書機能も付いたサービス。
オンライン上でネイティブが使う1.5兆もの英語フレーズを独自に解析して開発されました。
Gingerの英文校正
まずは英文の文法チェックをかけてみます。
間違っている箇所に色が入りますね。
【間違えた文(青字部分がGingerに指摘された箇所)】
The teacher carefully develop English skill of each students, building their relevant skills, checking their current understonding, and giving them the practice of the types of questions they shoulb encounter.
指摘が入った場所にカーソルを合わせると、正しい英語表現が出てきます。
三人称単数や複数形、スペルミスといった間違いを検出してくれました。
【正しい文(赤字箇所が間違えた文の修正箇所)】
The teacher carefully develops English skill of each students, building their relevant skills, checking their current understanding, and giving them the practice of the types of questions they should encounter.
Gingerの翻訳機能
Gingerには翻訳機能もついています。
なお日本語を英語にする場合、元の日本語の構造によって翻訳結果が大きく変わります。
ちゃんとした英文にするには、日本語を作る時に次の3点を意識してくださいね。
- 日本語独特の慣用句を避ける
- 「頂く」等、回りくどい尊敬語・謙譲語を避ける
- 主語をしっかり入れる
この3点を意識した文章が次のとおり。
【日本語のメール】
私達が先日送った資料はもう読みましたか?
ご不明点などあれば、お気軽にお問合せください。
これをGingerにかけると、次の翻訳結果が得られます。
【日本語のメールをGingerで英語に翻訳】
Have you read the material we sent you the other day yet?
If you have any questions, please feel free to contact us.
ちゃんと意味が通じるメールができます。
ちなみに上記の3点を無視して元の日本文を作ると、イマイチな結果に・・・
ご参考までにお見せしますね。
【3点を意識しない日本語のメール】
お世話になっております。
先日お送りした資料はもうご覧になりましたか?
ご不明点などあれば、お気軽にお問合せください。
【3点を意識しない日本語のメールをGingerで英語に翻訳】
Thank you for your help.
Have you seen the material sending you the other day yet?
If you have any questions, please feel free to contact us.
Gingerの辞書機能
Gingerには辞書に加えて同義語辞典も付いてくるので、英語の文章を作る時に役立ちます。
たとえば”Develop”の同義語を調べてみると次のような結果が得られます。
Gingerを使う
Gingerはパソコン版とアプリ版があり、また文法チェックだけならサイト上でも可能。
興味があれば、ぜひ下記より試してみてくださいね。
上記でお見せした機能はすべて無料版についていますが、Gingerは有料版もあります。
有料版は音声読み上げ機能や、より良い表現に直してくれる機能も付いていますよ。
Grammarly(グラマリー)
次にご紹介するのはGrammarly(グラマリー)。
こちらはSNSやGmailなどのブラウザツールと連動させられて便利なツールです。
Grammarlyの校正機能
まずは校正をかけてみます。
Gingerと同じ文章を使ってみましたが、Gingerでは指摘されなかった部分にチェックが入りました!
下記の青マーカー部分 “English” です。
間違えた文(青字部分がGrammarlyに指摘された箇所))
The teacher carefully develop English skill of each students, building their relevant skills, checking their current understonding, and giving them the practice of the types of questions they shoulb encounter.
指摘が入った場所にカーソルを合わせると正しい英語表現が出てきます。
“English” は、”the English” とすべきと出ますね。
後に “of” が続く場合にはその前の名詞につく冠詞が”the”になることが多いので、この文法エラーが出たのでしょう。
ただ今回の文では、ここは”the”は入れなくてもOKかなと思われます。
Grammarlyの校正は文法ルールに忠実で厳しめな印象を受けますね。
Grammarlyの文書採点機能
Grammarlyには英文がターゲットにとってふさわしいかどうか評価してくれる機能があります!
使う場面は限られそうですが、非常に面白い機能なのでご紹介しますね。
Gmail上の英文を使って説明していきます。
1. Grammarlyの編集画面を開く
Chromeの拡張機能でGrammarlyを組み込んだ後、Gmailに英文を打ちます。
右下のクリックするとGrammarlyの編集画面が開かれます。
2. 文書のターゲットや用途を選択
読む人のレベルや文書の用途によって設定を変更します。
設定をFormal・Expertとすると、難し目の文章という設定に。
反対にInfomal・Generalとすると、易しめレベルになります。
3. 評価結果が表示される
選んだ設定に合わせてGrammarlyが英文を評価します。
こちらがその結果。
「この文書は大学生には良いけれど、一般的にはむずかしい」というコメントが入っておりますが、一文が長いものを使ったので納得の結果ですね。
なお文書を読むのにかかる時間なども出てきます。
Grammarlyを使う
Grammarlyは、Chrome/Safari/Firefox/Edgeといったブラウザに対応。
たとえばChromeの拡張版のGrammarlyをインストールすれば、Chrome上でGmailやWordpressを使う時にGrammarlyで英文を校正できます。
スマホアプリ版もあり。
使えそうだなと感じたら、試してみてくださいね。
上記でお見せした機能はすべて無料で使えますが、Gingerと同様、校正後に良い表現を提案してくれる機能は無料版にはついてきません。
有料版にアップグレードする必要があります。
Lang8(ランゲート)
最後にご紹介するのはツールではなく、ヒトによるサービス。
Lang8は書いた文書をネイティブが直してくれるサービスで、「英語のライティング力」そのものを伸ばしたい人におすすめです!
私も以前、お世話になりました。
流れとしては次のとおり。
- 英文を投稿する。
- ネイティブユーザーが添削をしてくれる。複数名が添削してくれることもあり。
- お礼を言う。
- 自分が添削できる人がいれば助ける。するとポイントがもらえて、添削を受けるのに有利になる。
添削者はもちろんプロではありませんが、ただ論文でもない普通の文書なら十分キレイに直してくれます。
ちなみに、やっぱり文章として面白いと添削が入りやすいようです。
私は知り合いがお酒をやめられず悩んでいる話を書いたところ、えらく熱い添削が何件も入りました^^;
ただ、通常は無料会員だとあまり添削してもらえません。
もし本気でLang8を使うなら、ほぼ必ず添削してもらえるプレミアム会員になっておきましょう。
*プレミアム会員価格は現在月7ドルです。
変更の可能性もあるのでこちらのページもチェックしてみてくださいね。
私はプレミアム会員として一時期は週に3回以上投稿していました。
ただデメリットとしては、やっぱり英語を書き続けるモチベーションを保つのが大変なこと^^;
無料、あるいは安く英語力をつけるには、モチベーションは自分でキープする必要がありますね。
気になったら、まずは無料会員でスタートしてみてくださいね。
まとめ
今回は無料で使える英語校正サービスをご紹介しました。
■Gingerは翻訳や辞書機能が充実している。
■Grammarlyはブラウザ上で使いやすい。
また英語の読みやすさにスコアが付くなどの機能が便利。
■Lang8は英語のライティング力を伸ばしていきたい時におすすめ。
どれも非常に便利なサービス。
用途に応じて使い分けて、ビジネス上で恥ずかしくない英文を作っていきましょう!