学生の時英語が苦手だった場合には、TOEIC対策よりもまずは基本英文法の復習から始めると良いでしょう。
基本の英語力がない状態ではTOEIC攻略法を知っても使いこなせず、点数が伸び悩んでしまう危険があるからです。
今回は基本英文法・英単語をおさらいする時のおすすめ本を紹介していきますね。
そうね。
でもTOEICってものすごい問題数があるの。
ある程度の点数を狙っていくなら、問題文を速く読む必要があるわ。
だけど基本の英文法がちゃんとわかっていないと、そもそも練習しても早く読めないのよ。
たしかに、そんな状態じゃ、勉強しても時間の無駄になっちゃうわね。
でも英語をやり直すのって、時間がかかりそうだわ。
どんな人が基礎からやり直さなきゃいけないの?
英語が苦手な人?
それじゃまず、どんな人が基礎から始めたほうが良いか説明していくわね。
基礎固めからスタートしたほうが良い人
次の場合には、TOEICの勉強に移る前に、基本の英語をおさらいすることをおすすめします。
模試がむずかしすぎて、途中でやめてしまった。
間違えた問題の解説を読んでも、解説が理解ができない。
採点した結果、400点に届かなかった。
こういった状況でTOEICの勉強をしても、問題すら理解できないので、点数がキレイにのびていかないのです・・・
中にはTOEICの点数をすぐに上げたいと焦って、点数をあげるコツをまとめた攻略法に走ってしまう人もいます。
攻略法で少しは点数が伸びることもありますが、土台が出来ていない建物が不安定なのと同様、基本が分からない状態で小手先の対応をしても、いずれ点数は伸び悩みます。
せっかく勉強しても点数が上がらないとなると、続けるのがつらくなってしまいますよね。
すると結局、目標スコアに到達する前に挫折してしまうことに。
急がば回れ。
「基礎が出来ていない」と感じたら、まずは英語の土台作りから始めていきましょう。
私の経験からいうと、学生の時に英語の勉強をしっかり行ってこなかった人は、大体このパターンに入るわね。
勉強って、サボっちゃったら、どこかでやらなきゃいけないんだね。
やり直し英文法にオススメの本
でも、一体どうやって基本の英文法をやり直したらいいのかしら?
おすすめは本屋さんで「中学英文法」の本を買ってきて、最初から読んでいくこと。
むずかしい、と思ったら、同じ本を何度も読んだほうがいいわ。
その上で問題集も2回やってみてね。
えっ何度も同じ本を!?
色んな参考書を読んだほうがいい気がするけど・・・
英語に限らず、勉強をするときは、気に入った1冊の本を何度もやるほうが効果があるのよ。
売れている参考書であれば、説明の仕方は違っても内容自体にそれほど差はないし。
同じ本を何度もやったほうが、脳にしっかり内容をインプットできるの!
へぇ。
くまた、しっかり覚えて、学校の勉強にも役立ててね。
はいはい。
おすすめの参考書って、どんなのがあるの?
それじゃレベルと目的別に4冊、紹介するわね。
「コウペンちゃんと中学英語をおさらいする本」
難易度 | ★☆☆ |
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おすすめの人 | 軽く英文法をやり直したい人 |
まず最初は低めのハードルから入りたい、という人にオススメなのがこちら。
説明が分かりやすくてスラスラっと読めるうえに、ペンギンのコウペンちゃんのイラストに癒されながら勉強ができます^^
その反面、内容としては薄目。
「もっとしっかりと基本英文法をおさえたい」という場合には、次におすすめする「中学英語をひとつひとつわかりやすく」のほうが良いですね。
「中学英語をひとつひとつわかりやすく」
難易度 | ★★☆ |
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おすすめの人 | 基本英文法を真面目にやり直したい人 |
「中学英文法をやりなおす」という主旨の本は他にもあるのですが、大人向けを意識しているためか、むずかしい言葉を使って解説してあったり、応用的な知識が入っていたりします。
この本は表紙からも感じ取れるように、とにかく「わかりやすく基本英文法を伝えたい」という主旨がつらぬかれている逸品。
説明にも分かりやすい言葉が使われています。
基本英文法やり直しの本として、とても売れている本なのも頷けますね。
英文法の解説に加えて、理解度をチェックできる問題もついていますよ。
マンガでおさらい中学英語
難易度 | ★☆☆ |
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おすすめの人 | 英語の文法を概念から理解したい人 |
英文法で多くの日本人がつまずいてしまうのは、文法の難易度というより、日本語にはない英語の概念が理解できないから。
この本は日本語にはない英語の概念を非常に分かりやすく説明してくれます。
「助動詞っていったいなぜ大事なんだろう」といった基本的な部分がスッキリ分かり、英語の感覚がストンと腑に落ちるような感覚を味わえますよ。
英文法に苦手意識がある人には、ぜひ手に取ってもらいたい一冊。
漫画という形で読みやすいので、パパっと読めちゃいます^^
ただ丁寧に書かれている分、含まれている文法の情報自体は少なめなのが難点ですね。
「もっと詳しく英語の概念を知りたいっ」という場合は、次の「一億人の英文法」が良いでしょう。
「一億人の英文法 ――すべての日本人に贈る「話すため」の英文法」
難易度 | ★★★ |
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おすすめの人 | ガッツリと英文法を勉強したい人 |
日本人には分かりにくい冠詞の使い方や複数形、完了形などの英語の概念を説明してくれている本です。
先ほどご紹介した「マンガでおさらい中学英文法」と比べると扱っている文法はかなり多く、本の枚数も700ページ近くあります!
TOEICを受けるためにここまでの文法書は必要ありません。
ですが「これを機会に英文法をしっかり理解して英語力をつけたい」という場合にはおすすめです。
この本は中学校・高校の英語の先生からも絶賛されており、大学受験の参考書としても使われています。
「文法的には間違っていないけど、ネイティブにはこういうふうに解釈されちゃう」といった表現の解説もあり、実践で英語を使うときにも役立ちます。
英文法で気になることがあった時に調べられる辞書として、一冊手元に置いておくと便利ですね。
コウペンちゃんの本かマンガが読みやすそうね。
ぼくもマンガがいいな。
そうね。まずは読みやすい本から入っていくと良いかも。
それじゃ次は英単語の基礎固めにおすすめの本にいくわね。
基本英単語を覚えるのにおすすめな本
英語を長い間やっていない場合には、意外と基本単語も忘れてしまっていたりします。
もし「TOEICの問題にでてくる英単語がまったく理解できない!」と感じたら、自分にあった英単語帳を何度も繰り返して勉強していきましょう。
英単語は一度見ただけでは頭にはいってきません。少しずつでもいいので毎日繰り返し声にだしたり、例文を作ってみると記憶に残りやすいです。
初心者向けのオススメ本を3冊紹介しますね。
「改訂版 キクタン【Entry】2000」
難易度 | ★☆☆ |
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おすすめの人 | 中学校で最初に習う英単語から始めたい人 |
おすすめの英単語本は、キクタンシリーズ。
TOEIC専用の単語集をやるのも良いのですが、キクタンは英語を話したり、仕事で英語を使いたいときにも便利な単語が満載。
偏りなく英単語を覚えたいときにおすすめです。
また、キクタンシリーズはCDが付属してあったり、音声をダウンロードできるのが特徴です。
忙しくて英単語を覚える時間が作れない、という場合は、何かしながら音声を聞いて英単語を覚えていくこともできますね。
まずは「中学1年生が学ぶような超基本単語が分からない!」というときは、キクタンのエントリーからはじめるのがおすすめです。
person, holiday, shape といった基本単語から始められます。
「改訂版キクタンBasic4000」
難易度 | ★★☆ |
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おすすめの人 | 超基本までいかない基本英単語からやり直したい人 |
もうひとつレベルアップしたものが良い時はキクタンのベーシック版。
hesitate, distribute, contrary といった大学受験でも使うレベルの単語がでてきます。
キクタンEntryもBasicも基本単語ですが、使いこなせるまで覚えれば、「英語で言いたいことが言えるレベル」になります。
私はキクタンシリーズのEntryから始めてみようかしら。
でも英単語を覚えるのって、大変よね。
すぐ忘れちゃうよ。
そうね。英単語暗記のコツは、一度覚えたと思っても何度もみること。
そしてもうひとつは、英単語の語源を覚える事。
ゴゲン?
「英単語の語源図鑑」
難易度 | ★☆☆ |
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おすすめの人 | 英単語を暗記する全ての人 |
こちらはキクタンシリーズなどの英単語帳に加えて、とにかく一冊持っておいて損がない本。
「語源」を元に英単語を紹介していますが、語源とは英単語の元々の構成要素。
語源がわかれば知らない英単語でも意味が予測できるようになり、英単語の暗記がかなりラクになります。
英単語を覚えるのが上手な人は、暗記ではなく、英単語の語源の知識を活用しています。
語源についてはこちらの記事でも詳しくお伝えしているので、併せて読んでみてくださいね。
まとめ
今回は基本英文法と英単語をおさらいする時のオススメの本と勉強法を紹介しました。
■模試の結果が400点未満だった、模試がむずかしすぎて中断したという場合は、基本英文法・英単語の復習から勉強を始めると良い。
■基本英文法をおさらいする際は、色々な本を買うよりも同じ本を何度も繰り返す。
■基本英単語をおさらいする際は、覚えたと思った後でも何度も英単語を見直す。
また語源を覚えておくと暗記が楽になる。
基礎固めをしっかりしてから、TOEIC対策に進んでいきましょう!
★TOEICが初めてという人は、こちらの記事も役に立ちます★