TOEIC800点って、やっぱりすごいの?
ええ。スコアが持つインパクトもグッと高まるわ。
TOEIC800点を取るために何をしたらいいかしら。
リーディング力のアップがコツ!
パート7を速く正確に解いていかなきゃいけないわ。
やっぱり、そこよね。
あの長文問題をがんばらなきゃいけないのね。
心配しないで。
リーディング力を着実に伸ばせる方法を教えるから
TOEIC800点以上はかなりの高得点になり、転職活動でも効果を発揮するスコア。
800点越えには総合的な力が必要ですが、特に力をいれてほしいのがリーディング力の強化。
リーディング力は一朝一夕に伸ばせませんが、続けていけば必ず上げられます。
今回も800点のレベル、勉強時間から勉強法までガッツリお伝えしていきますね。
TOEIC800点の英語レベル
TOEIC800点は、就職活動などで英語力を強くアピールできるレベルです。
忙しい社会人が独学で習得するのは難しく、有料のサービスに申し込む人も増えてくるスコア帯でもありますね。
800点以上あれば、転職活動時にスコアによる足切りに合う可能性は非常に低いでしょう。
求人情報をチェックしてみると、TOEIC800点以上を求める職種は、高い英語力を求めるものに限定されてきます。
例を挙げると英語講師や海外企業の日本窓口など。
【TOEIC800点を求める求人例】
- 英語のパーソナルトレーナー
- 英語講師
- 秘書
- 海外企業の窓口
スコア別の仕事をもっと知りたい場合は、こちらの記事も併せて読んでみてくださいね。
ではこのスコアを達成すると、具体的にどんなことができるのでしょう。
TOEICテスト運営団体のページを参考にすると、TOEIC800点以上は次の行為が英語で可能とされています。
【TOEIC800点の英語力】
- ラジオのニュ-ス番組で、最初にアナウンサ-が言う主なニュ-ス項目を理解できる。
- 担当者が不在の時にかかってきた電話相手の用件(メッセージ)を受け取ることができる。
- 自分の専門分野での発表やプレゼンテーションを聞いて理解できる。
- 職場で発生した問題点について議論をしている同僚の話が理解できる。
- 自分の専門分野での発表やプレゼンテーションの後に行われる質疑応答のやりとりを聞いて理解できる。
参照元:国際ビジネスコミュニケーション協会「TOEIC L&Rスコア別できること一覧」
英語を使って自分の業務をスムーズに遂行できるレベルといえますね。
最近(2019年7月)のTOEICテスト結果を見てみると受験者全体の中で10パーセントの人が800点レベル、TOEIC795~895のゾーンに入ることが分かります。
※上記グラフは下記資料を基に本サイト運営者が作成
参照元:国際ビジネスコミュニケーション協会:2019年7月実施第242回TOEIC L&Rテスト スコア分布詳細
この低いパーセンテージからもTOEIC800点というレベルの高さが伺えますよね。
800点以上は、全体の13%なんだね。
正直、TOEICを頑張るなら800点以上のゾーンを目指してほしいわ。
インパクトが違うから。
どれぐらい勉強が必要なのかしら。
それじゃ勉強時間をチェックしてみましょう。
TOEIC800点を達成するために必要な勉強時間
下の表は目標スコアを取るために必要な勉強時間の目安を示しています。
表の見方は縦軸が現在のTOEICスコアで横軸が目標のTOEICスコア。
引用元:Oxford University Press
“A Teacher’s Guide to TOEIC® Listening and Reading Test Preparing Your Students for Success” p.6
この表でTOEIC800点を取るための勉強時間をチェックしてみましょう。
たとえばTOEIC750点の人が850点を取るのに必要な時間は「275」時間と出ていますね。
1日2時間勉強したとして、4~5ヵ月程度かかる計算になります。
結構多くないですか?
どうやら800点前(黄色線)と比較すると、800点から先(オレンジ線)は点数アップに必要な勉強時間が多くなってくることが見て取れます。
この理由として、800点以上の高得点帯になると他のスコアでは避けて通るような「むずかしい問題」にも対峙せねばならず、そのためのスキルを身に着けるのに時間がかかるためと考えられます。
こういった難易度の高い問題が集中しているのが、パート7長文問題。
つまり800点越えのためにはリーディング力アップが必要になってくるのです。
TOEIC800点って、やっぱり大変なのね。
レベルも高いし、勉強時間も増えちゃうんだね。
リーディング力が身についていれば、もっと短時間で達成できるのだけど。
リーディング力は、どうやって身につくの?
それじゃ勉強法を説明していくわね。
独学でTOEIC800点を取る勉強法
ここからは、TOEIC800点を達成するための勉強法を説明します。
現状のスコアレベル目安と注力ポイントはこちら。
現状のTOEICスコア目安 | TOEIC700点程度 平均を超えるTOEICスコアを常に取得可能なレベル |
---|---|
勉強で注力したい点 | リーディング力の強化 時間内にすべて解き終わること |
700点を取れる基礎力がある上で800点以上を狙うなら、注力したい点はリーディング力の強化。
そのためには日々英語を読む習慣をつけていきましょう。
リーディング用の題材
リーディング力は模試を行ったり、英文を読むことで鍛えられます。
ただ模試の頻度が1週間に1度程度で、さらに日常生活で英語を読む機会がないとなると、高得点を取るのに必要な量を確保できません。
リーディング力を上げたいなら、1日30分以上英語を読む習慣を付けるようにしましょう。
どんなものを読んだら良いのか、そして読み方のポイントを解説しますね。
リーディングの題材1 好きな本
リーディングの教材としては、好きなサイトや本を読むのが一番。
内容を楽しめれば、勉強している感じがせずに英語力を伸ばしていけます。
ただそうはいっても、最初は慣れない英語を読むことに抵抗やストレスを感じるかもしれません。
私自身も本を読むのが好きなので毎朝英語で読書をしてリーディング力を上げてきましたが、読み始めは大変でした^^;
1ヵ月程続けていくうちに、徐々に慣れてきます。
もしもあながも本がお好きなら、おすすめはこちらの “Who Moved My Cheese“。
日本語でも「チーズはどこへ消えた?」というタイトルで販売されヒットしたので、ご存知の方も多いかと思います。
「変化への対応の重要性」というテーマのビジネス本ながら、おとぎ話風に書かれているので、深い内容のわりに英単語や英文法は易し目で大人の英語学習者にピッタリ。
ほかにも “Rich Dad Poor Dad” 、邦題は「金持ち父さん貧乏父さん」なども読みやすくて良い本ですね。
英語力を上げつつ「お金の増やし方」も学べて、一石二鳥です^^
私はkindle版で読みましたが、kindle版は購入前にダウンロードして試し読みができる上、お値段も少し安く、また英単語を検索するときも便利ですよ。
英語での読書が習慣化するとTOEIC用のリーディング力が伸ばせるだけでなく、英文法力や英単語力など総合的な英語力を上げていけます。
本が好きな人にはぜひ「英語で読書習慣」をオススメしたい。
リーディングの題材2 TOEIC問題集
ただ「本を読むのは好きではない」「TOEICの勉強だけに専念して効率よく点数を上げたい」という場合は、心を無にして、ひたすらパート7用の問題を解いていったほうが効率が良いでしょう。
パート7用問題集として良いのはヒロ前田先生の究極のゼミ。
対話形式でパート7の傾向もつかめます。
また現在よく売れている「新形式精選模試シリーズ」は、問題の品質の高さに定評あり。
リスニングパートとリーディングパートは別々に販売されているので、リーディング問題だけ購入が可能です。
レベルの高い問題に挑戦したい人には、ハッカーズ語学研究所から出ている模試の本が良いかもしれません。
ハッカーズは韓国の会社。
問題の難易度が高いので初級者向けとは言えませんが、高得点狙いの人には腕ならしになりますね。
英語の本を読むにしてもリーディング問題を解くにしても、できれば毎日行った方が良いわ。
週末に一気にやるより、毎日コツコツね。
毎日って、ハードル高いわね。
たしかに。
まずは3週間だけ頑張る!って決めてみると良いかも。
期間が決まっていれば頑張れる気はするわ。
ただ3週間後にやめちゃうんじゃないかしら。
それが、そうでもないの。
習慣を新しく身に着けるまでに3週間という説もあって、
3週間続けられると、意外とクセになっていくわよ。
へぇ。
やってみようかしら。
英語を読む時って、ただ読むだけでいいの?
読解力を上げるには、次の2つのポイントに気を付けてもらいたいわ。
読み方のポイント
リーディング力を効率的に上げたい場合は、次の2つの点に注力してみてくださいね。
漫然と読み続けるよりも、上達速度がグッと上がります^^
一度読んだ英文を復習をする
長文の中で使われるときには、英文法は教科書通りに使われるとは限りません。
特に関係代名詞や分詞構文など長文に頻出する文法は、文の中で省略されたり、あるいは分かりにくい場所に置かれていたり。
こういった文法への理解を深めるには、模試や問題集を解いた後の復習が大事になってきます。
問題を解きおえた後はじっくり答え合わせをしてください。
もしスッキリ分からない英文があれば、文の区切れ目や構造が分かるまで解説を読み込んでいきましょう。
さらに時間を空けて同じ問題をもう一度解くようにすると、長文を読むのに困らない英文法の知識が身についていきます。
英語を英語のまま理解する
英文を読む際、意外と英語をキレイな日本語にしてしまう人がいます。
残念ながらこれでは、読解力が上がりにくい。
TOEICを解きおえるには1分間に150文字以上の読む速度が必要とされています。
英語を頭の中できちんと日本語に訳していたのでは、到底追いつきません。
英文を読む時は「頭の中でキレイな日本語に変換しない」「英語を語順通り前から後ろに読んでいく」ようにしてください。
最終的には英語を英語のまま理解することを目指していきましょう。
「うまくできないな」と感じたら、スラッシュを入れながら強制的に読み方を変える方法を試してみると良いですよ。
復習をしっかりすることと、英語を英語のまま理解することが大事なのね。
まずは、英語を英語のままの順番で読むのに慣れていってね。
他には、800点を取るのに必要なことってあるの?
そうね。
800点以上を狙うなら、模試を解く時に時間配分を意識してほしいわ。
時間配分をする
800点以上の高得点を狙うのであれば、試験時間内にテストを解き終えることを目指していきたいところ。
そのために模試の段階から時間配分に注意しながら解いていくと、本番でも力を発揮しやすいでしょう。
目安としてもらいたい各パートの回答時間の目安はこちら。
パート | 問題の種類 | 時間配分 |
---|---|---|
パート5+パート6 | 20分 | |
パート7 | 長文1個問題 | 25分 |
長文2個問題 | 10分 | |
長文3個問題 | 20分 | |
リーディングパート 合計 | 75分 |
ポイントは、パート5とパート6を出来る限り速めに解き、その分パート7に時間を残してあげること。
パート5とパート6の文法問題が苦手、という場合にはTEX加藤先生の「TOEIC L&Rテスト文法問題でる1000問」がオススメ。
高い品質の1000問(正確には1049問!)というすさまじい問題数をこなせば、文法問題を解くコツをしっかり身につけられるでしょう。
この本にはさらに1000問を並べ替えた別冊まで付いてきます^^;
ここまで解けば、パート5を速く解く力をバッチリ身に着けられるでしょう。
まとめ
今回はTOEIC800点を取るための勉強法を解説しました。
■TOEIC800点は英語使って業務を遂行できる高い英語力が期待されるスコア
■TOEIC受験者全体の10%程度に該当する
■リーディング力アップに力を入れると効率よくスコアを上げることができる
具体的な勉強法は次のとおり
ーリーディング力を上げるには毎日30分以上英語を読む習慣をもつ
ー一度読んだ英文は復習する
―英語を読む際はきれいな日本語にせず英語のままの順番で読む
ー模試を解く際には時間配分に注意する
リーディング力を上げてTOEIC800点という英語力を一瞬で証明できる高スコアを手に入れましょう!
パート7対策、リーディング力アップには、こちらの記事も役立ちます。