TOEICのパート7、やっぱり解き終わらない!
もっとTOEICの問題を解かなきゃだめね。
それも良いけれど、高得点を狙うなら、TOEICを離れて英語で本を読んでみるのもおすすめよ。
本を読んで、TOEICに効果ってあるの?
大アリ!
TOEICスコアを800点、900点以上にするには、英語を速く正確に読む力が必要になります。
そのためには、英語の多読がとてつもなく有効です!
私は毎朝英語で読書をしていたおかげで、TOEICの勉強を始めて4カ月で960点を取得しました。
今回は読書がTOEICスコアにつながる理由、そして読解力を効率的に上げるために最初に気を付けてもらいたいポイントを3つお伝えしますね。
多読でTOEICスコアが上がる理由
まずはなぜ読書でTOEICスコアが上がるのか、もう少し詳しく見てみましょう。
TOEIC L&R テストは、実は読解力で成否が分かれる構造になっているのです!
TOEICテストの構造
TOEICは全員が同じテストを受ける形式です。
そのためひとつのテストの中に初級者向けの問題から上級者向け問題まで、上手に設置されています。
初級者向けの解きやすい問題は、パート1や、各設問の最初に置かれることが多いですよね。
一方上級者向けの難易度が高い問題は、各設問の最後にくる傾向があります。
またパート7後半にも集中しています。
パート7後半は、難易度もさることながら、読むべき英語の量がとてつもなく多い部分です。
パート7後半には3個の問題文を読ませ、この問題文に関する5つもの設問を解かせるようなものが出てきます!
参照元:IIBC”TOEIC@Listening & Reading Test サンプル問題“
初級者レベルでは、とても時間内に解きおえることはできません。
TOEIC側は、このパート7の壁を越えられるかどうかで受験者をふるいにかけているのですね。
この壁を越えてTOEIC800点・900以上を狙っていくなら、英語を速く読む力が必要になってきます。
TOEICを解きおえるためのスピード
では具体的にTOEICを時間内に解きおえるには、どれぐらいの速度で英語を読めれば良いのか。
WPM (Word Per Minute)という指標で、この速度目安をお伝えします。
WPMは1分間に読めるワード数を表したもので計算方法は次のとおり。
WPM = 単語数÷読むのにかかった秒数×60
TOEICを時間内に解きおえるには、150~200WPMが必要と言われています。
1分間に英語を150ワード~200ワード読めるということですね。
なお150wpmの速度では「何とか時間内に解き終わったー!」という感じなので、余裕で解きおえたい場合には200wpmを目指していきたいところです。
この速度がどの程度かをお見せするため、WPMの比較表を作ってみました。
【WPM比較表】
ネイティブの読む速度(平均) | 300wpm |
ネイティブの話す速度(日常) | 120~150wpm |
日本の大学生の読む速度 | 80~100wpm |
有名大学受験に必要な読む速度 | 120wpm |
TOEICを時間内に解く速度 | 150~200wpm |
参照元:下記を元に本サイト運営者が作成
Forbes “Do you read fast enough to be successful?”
国際外語センター” 長文攻略の要、スピード力をつける”
VIRTUALSPEECH “Average Speaking Rate and Words per Minute“
TOEICを時間内に解きおえるには、日本の有名大学受験レベルや、ネイティブの会話スピードを越えるスピードが求められているのです!
大学生の読解力をゆうに越えているわ・・・
どうりで大変なはずね。
TOEIC高得点を取るのは、やっぱり高いスキルが必要なのよ。
どうやったら速く読めるのかしら?
本をたくさん読めばいいの?
そうね。
ただちょっと、気を付けてもらいたいポイントがあるわ!
読解力を上げる多読3つのポイント
読解力を上げて英語を速く読めるようになるには、読書をするのが効果的。
毎日少しずつでも続けて習慣化させていくと、読む力が大きく変わってきます!
そのために、ぜひ知っておいてもらいたいポイントが3つあります。
多読ポイント1:英単語・英文法力を固めておく
読解力は英単語力と英文法力の土台の上に作られます。
英単語力や英文法力が身についていないままでは、英文を読むごとに単語を調べたり、あやふやな理解のまま読み進めることになり、ストレスを感じるでしょう。
もちろん英語の本を読む際、分からない英単語はある程度飛ばしてOK。
ただ、それは全体の3割程度まで。
半分以上の英単語が分からない状態では、読書を楽しむどころではなくなってしまいます。
英語で読書をするには、TOEIC600点程度の語彙力・文法力をつけておくことをおすすめします。
大人向けの本であれば、700点あたりの力があったほうが良いでしょう。
多読ポイント2:最初の1冊は厳選する
英語の本に挑戦する場合には、最初の1冊は「面白い」「読みやすい」と定評のあるものを選びましょう。
ここで「面白くないな」とか「むずかしすぎる」と感じて挫折すると読書の習慣が身につかず、結局読解力がそれほど伸びません・・・
コツとしては、内容が読み応えがあるわりに、英語のレベルが易しいものを選ぶこと。
小学校高学年以降の子供向きの本や、分かりやすく書かれたビジネス書などがねらい目ですよ。
私のおすすめの3冊、ご紹介しますね。
Who Moved My Cheese チーズはどこへ消えた
Who Moved My Cheeseは「チーズはどこへ消えた」と訳され、日本でも大ヒットしました。
実は大人向けのビジネス本で「変化への対応」がテーマの本ですが、物語調で書かれているのでとても読みやすい!
しかも薄い。厚さ1センチほどですね^^
Eat The Frog カエルを食べてしまえ!
Eat The Frogは「先延ばしにしちゃだめ」ということを教えてくれるビジネス本。
この本の著者はビジネスコンサルタントですが、それだけに文書は簡潔で説得力に満ちています!
この本の中にはもうイヤっていうほど “procrastinate” 「先延ばしにする」という単語が出てきます^^;
何かをつい先延ばしにしちゃうクセを直したいという人にはオススメですよ。
Magic Tree House マジックツリーハウス
Magic Tree Houseは子供向けの超ベストセラー本。
兄妹が恐竜の世界や、古城など色々なところに冒険しに行きます。
会話が多くて読みやすいのが特徴ですね。
子供向けの冒険ものが好きな方で、とにかく読みやすいものからスタートしたい方には一押しの一冊です。
多読ポイント3:繰り返す
できれば本は一度読んで終わりではなく、読み返しておくと良いでしょう。
ぐっと力がつきます!
ただ、もう結論が分かってしまっている本をもう一度読むのって退屈ですよね。
そこでおすすめなのが、音読とリスニングをして「読み返す」方法。
これだと、「音」による刺激があるので、また違った形で本を楽しめます。
また発音の勘違いも気づけますし、リスニング力も上がります!
ただすべての本を音読するのは大変なので、私は薄くて読みやすい本の場合だけ音読×リスニングをしていました。
毎回どこまで聞いたか本に直接時間を書き込んでいましたが、こうすると達成感も感じられます^^
-Who Moved My Cheeseより
本のオーディオ版は、Amazonのオーディブルというサービスで入手できますよ。
本の購入ページでは、Audible版がある時にはこのようにボタンが表示されます。
オーディブルは最初の30日間は無料で1冊の音声をダウンロードできるので、まずは一冊、リスニング学習を試してみてはいかがでしょう。
まとめ
今回はTOEICと多読についてお伝えしました。
■TOEICで高得点を取るには読解力が必要
■読解力を上げるには英語読書が役立つ
■英語読書を始める時は次の3点が大事
1.英単語力・英文法力の土台をつけておく
2.最初の1冊は読み終えられる本を厳選する
3.音読やリスニングをして復習すると効果が上がる
英語の読解力がつけば、TOEICテストで有利なだけでなく、英語力そのものがアップしていきます。
ぜひ楽しく読んで、英語力を上げていきましょう!