長文問題って、答える時には問題を忘れちゃうのよね。
くま美さん、もしかしたら問題を読んでから設問に目を通してる?
ええ。
普通そうじゃないの?
だめよ、それじゃ!
まずは設問から読まなきゃ、スピードも正確さも圧倒的に不利よ。
そうなの!?
長文問題を速く正確に解くために非常に重要なポイントは、実は解く順序。
問題文から読むのではなく、最初に設問文に目を通す必要があります。
今回は点数アップにつながる長文問題の解き方と勉強法を紹介しますね。
これまで間違った順番で解いていた場合には、効果テキメンのはずですよ^^
長文問題を解く順序
長文問題を解く順序には大きく分けて次の3つの方法があります。
①問題文を全て読んだ後に質問を読む
②質問と選択肢を先に読み、問題文を読む
③質問部分だけ先に読み、問題文を読む
この3つの中でベストなのは3つ目の「質問だけ先に読み、問題文を読む」
他の方法では時間がかかりすぎてしまい、不利なのです。
それぞれの方法を説明していきますね。
①問題文を全て読んだ後に質問を読む
問題文を全て読んでから設問を読むと、問題文をしっかり理解してから質問に答えることができます。
問題の内容を記憶しておければ一番良い方法といえるでしょう。
ですが実際には記憶を保っておくのは難しく、設問に答える時にもう一度問題文を読まなくてはいけなくなってしまいます。
すると問題文を2回読むムダな時間が発生してしまうのです。
下記のフローのオレンジ色の部分がムダ部分ですね。
②質問と選択肢を先に読み、問題文を読む
次に質問と選択肢を両方先に読む方法を考えてみましょう。
こうすることで事前に何を聞かれるかを意識しながら問題文を読むことができます。
このやり方はリスニングパートで行う「先読み」と同じですよね。
質問の選択肢まで読めば、本文の内容をより深く推測できるようになります。
ただリーディングの場合には問題文が長めなので、選択肢まで読み込むと問題文を読んでいる間に選択肢を忘れてしまう可能性が。
すると再度選択肢を読むことになり、ここでムダな時間が発生してしまいます。
先ほどと同様、下記のフローのオレンジ色の部分がムダですね。
短めの選択肢であれば記憶をしておきやすいので、その場合はこの方法も有効でしょう。
③質問部分だけ先に読み、問題文を読む
最後に質問部分だけ先に読む方法です。
質問を読み、次に問題文に目を通していき、質問に答えるためのキーワードや情報にぶつかったら選択肢を読んで回答する、という流れで進めていきます。
実はこのやり方が時間ロスのない最も効率的な方法。
再度読み返すフローがないため、最短で問題を解いていけます。
問題文を読む際には質問文だけを覚えておけばよいため、先程の方法と比べて脳に負担もかかりません。
3つの方法の比較
改めて3つの方法を比較すると、次のとおりです。
解き方 | おすすめ度 | ポイント |
---|---|---|
先読みなし | ▲ | 問題文をもう一度読む手間がかかる。ただし問題文の内容を覚えておければ最も速く解ける。 |
質問と選択肢を先読み | 〇 | 選択肢の内容をもう一度読む手間がかかる。短めの選択肢の時は良い。 |
質問のみ先読み | ◎ | 記憶しておく必要がないので効率が良い。 |
中には素晴らしい記憶力を持ち、問題文の内容をしっかり記憶にとどめつつ設問を解ける人もいます。
そういう人には1番目の方法が良いでしょう。
ただ多くの人にとっては、3番目の方法が最も効率よく問題を解くことができる順序です。
もし今まで3番目以外で解いていた、という場合には解き方を変えてみてくださいね。
解く順序なんてちゃんと考えたことなかったけれど、大事なのね!
解く順番って、もしかして国語のテストとかでも使える?
ええ。
これは英語力っていうよりテストのための解き方のコツみたいなもの。
点数が良い子は、この方法を使っていると思うわ。
そうだったのかぁ。
もっと早く知っていれば!
よし、僕も今度のテストで使ってみようっと。
くまた、期待しているわ。
う。なんだかプレッシャーだなぁ。
ところで、解く順序を変えると良いのは分かったけれど。
問題を速く読むには、やっぱり勉強が必要よね。
そうね。
毎日少しずつでも読む練習をしていくと、大分違うわ。
どんなふうに勉強をしたらいいの?
読解力を伸ばす方法
英文を読む力を伸ばすには、とにかく英語を読むことに慣れることが大事。
読む教材としては、楽しめることが一番です。
個人的には、読書がお好きなら英語で本を読むことをおすすめしたい。
私も本が好きなので英語で毎朝何かしら読んでいますが、おかげでいつの間にか英語力が伸びていました。
ただもし最短距離でTOEICの点数を上げたい、あるいは英検など試験対策を進めたいという場合には、試験のために作られた問題集を読むのが一番です。
TOEICなら、こちらのTOEIC L&R テスト 究極のゼミ Part 7が良いでしょう。
ヒロ前田先生の究極のゼミシリーズは、説明が分かりやすいことが特徴。
本の中で対話形式で解説が進んでいきます。
TOEICに出てきやすい問題の特徴もしっかり教えてくれる一冊です。
なお英語の長文力を効率的に伸ばすには、一度読んだ英文を復習しつつ、新しい英文も読んでいくという流れがおすすめ。
次のような順序で勉強を進めていくと良いですよ。
- 時間を測って問題を解く
- 英文法・英単語を調べつつ長文をしっかり理解する
- 2週間~1カ月程度置いて再度同じ問題を解く
しっかり読み込むステップと、時間内に速く読むステップを繰り返す。
こうすることで、確実に英語を速く正確に読む力が身についていきます。
2.の時に長文を音読してみるのも効果的ですね。
なるほど。
時間をかけて読むのと、速く読む。2つの練習を繰り返していくのね!
どれぐらい勉強したらいいの?
そうね。
ここは人によるけれど、出来れば毎日30分ぐらい続けて欲しいわ。
余裕があれば1時間。
1時間を英語を読むために使うのね。
ええ。
一気に違いは出ないけれど、少しずつ力がついていくはず。
やってみる!
お母さん、燃えてるね。
くまたも一緒に勉強するのよ。
えぇー
まとめ
今回は長文問題の解き方、そして勉強方法を解説してきました。
■長文問題を解くときは、質問文→問題文→キーワードを見つけたら質問の選択肢を読む
という順番で進めると速く解ける。
■読解力を高めるには日々の勉強が大事。
■テスト対策であれば、テスト用問題集を読むと良い。
■一度読んだ長文は何度も繰り返して読むと読解力が深まる。並行して新しい英文も読む。
読解力がつけば、TOEIC、英検ほか、色々な試験で確実に点数アップが期待できます。
正しい勉強法を続けて、着実に英文を読む力を伸ばしていきましょう!
長文読解対策には次の記事も役立ててくださいね。