TOEICテストって解き終わる気がしないわ!
いつも時間が足りなくて、パート7が解き終わらないもの。
パート7は難関ね。
TOEICってパート7を制覇しないと高得点を取りにくいのよね。
パート7って、まるでゲームの中のラスボスみたいだね。
くまたくん、良い例えだね!
ラスボスは戦って倒したいところだけど、でもそこそこ戦って逃げる方法もあるのよ。
えっ、逃げても良い方法があるなら知りたいわ!
TOEICパート7はリーディングパートの5割以上を占め、点数に与える影響はかなり大きい一方、解き終えるだけでも大変と感じる人も多くいるパートです。
今回はパート7の問題と解き方のコツを説明した後に、解き終わらない時にどうしたら良いのか、上手な逃げ方を紹介していきますね。
戦略をしっかり立てて、今の実力で可能なTOEIC最高点を取りましょう!
TOEICパート7の問題構成・時間配分
まずはパート7の問題構成から確認していきます。
TOEICパート7の問題構成
パート7は54問の長文読解問題からなるTOEICテスト、最後のパートです。
【TOEICパート7の構成】
種類 | 問題数 | 質問数 |
---|---|---|
長文1個問題 シングルパッセージ | 10セット | 29 |
長文2個問題 ダブルパッセージ | 2セット | 10 |
長文3個問題 トリプルパッセージ | 3セット | 15 |
合計 | 15セット | 54 |
問題文は最初は1つの長文で構成されますが、これをシングルパッセージと呼びます。
後半では1つの問題につき2つの長文(ダブルパッセージ)が付き、さらに最後のほうでは3つの長文(トリプルパッセージ)に!
さらに1つの問題について出題される設問数も最初は2個~3個ですが、どんどん増えて最後には5個に。
残された時間が減っていく中で、どんどん読む量は増えていくという、まさに受験者泣かせの構成ですよね^^;
TOEICパート7の時間配分
パート7て点数を取るには、時間配分が非常に重要。
解き終えるために目指したい全体の目安は次のとおりです。
【問題を解きおえるための時間配分】
パート | 問題の種類 | 時間配分 |
---|---|---|
パート5+パート6 | 20分 | |
パート7 | 長文1個問題 | 25分 |
長文2個問題 | 10分 | |
長文3個問題 | 20分 | |
リーディングパート 合計 | 75分 |
ただこの時間配分は直近の目標スコアが700点以下であれば、無理に目指さなくてもよいでしょう。
というのも、TOEICテストはすべてのレベルの人が同じ問題を解くテストなのですが、その中に高得点を取る人の実力を測定するための問題を入れる必要があります。
パート7後半はこの役割を担っているために、問題の難易度が高いのです。
なるほど!
パート7の問題量がどんどん増えるのは、ついてこれる人を厳選しているのね。
まあ、そうとも取れるわね。
ついてこれない人は高得点をとれないってことだね。
なんだか挑戦されている気がしてきたわ!
どうやって点数を上げたら良いのかしら。
くま美さん、燃えてきたわね・・・
それじゃ詳しく問題の中身を見ていきましょう。
実はパート7の問題にはパターンがあるの。
TOEICパート7の問題パターン
他のパートと同様、パート7にも出題される文書や、聞かれる問題に型があります。
問題を解く上で有利になるので、頻出パターンを把握しておきましょう。
文書のタイプ
まずは文書のタイプから。
次のような文書が使われます。
- メール
- メモ・レター
- お知らせ・案内
- 記事
- 広告
- フォーム(アンケート・申し込み)
- スケジュール・旅行の日程
- 説明書
- ウェブページ
- 注文票・明細書
- チャット
最近はLINEの会話のようなチャット形式率が増えている感じがしますね。
またダブルパッセージ・トリプルパッセージ問題では、メールはほぼ必ず含まれています。
設問のタイプ
よく聞かれる設問は次のとおり。
- キーワード・一文で回答可能問題
- 推測が必要な問題
- 意図・まとめ問題
- 2か所の情報リンク問題
- 同義語問題
- 文選択問題
- NOT問題
割合としては前半の1~3が多いです。
中でも最初の【キーワード・一文で回答可能問題】は4割程を占めるほど頻出。
後半の5~7は2~3問程度の出題数となりますが、回によって異なります。
なるほど。
またパターンがあるのね!
解き方のコツとかもあるの?
3つほどあるわ!
パート7の解き方のコツ
パート7の解き方のコツを3つ、紹介しますね。
すぐ実践できるものもあるので、ぜひ取り入れてみてください^^
問題のタイプを見抜く
まずは問題のタイプの見抜くこと。
実は問題文のはじめに次のような一文があり、最初にどんな文書か分かる構成になっています。
“Questions 147-148 refer to the following advertisement.”
「問題147~148は次の広告に関するものです」
「どんな文書か」を把握することで、書かれてくる内容も少しは予想しておくことができますね。
追伸や注意書きに目を通す
二つ目は、追伸や注意書きを見逃さないこと。
一見目立たないところに、ドンピシャな重要情報が隠されていたりすることが多いのです。
メールのヘッダーの部分や、案内文のタイトルといった部分も見逃せないですね。
「誰から誰に送られたものか」「いつ送られたものか」といった地味な情報が、問題を解く鍵になることもあります。
「あれ、必要な情報が見当たらないな」と思ったら、本文と外れた箇所も忘れずにチェックしましょう。
設問のタイプ別に解き方を把握する
先ほどご紹介したとおり、設問にはパターンがあります。
パターンによって解き方のコツがあるので、ある程度知っておいたほうが良いでしょう。
長くなってしまうので、別記事にして解説しています。
この記事の最後にもリンクを貼っておくので、併せて目を通してみてくださいね。
解き方のコツは以上だけど。
最後に戦略について伝えておきたいの。
せんりゃく?
時間が足りない時に、ただ諦めてしまうのはもったいないわ。
実は問題を選ぶことで、点数をあげることも可能なの。
どうやって?
解き終わらない時の戦略の立て方
問題のパターンを知り、解き方のコツを知って勉強を続けても、やっぱりパート7を解きおえるだけの長文力をつけるには時間がかかります。
もうすぐTOEICを受けるという場合には、目標スコアを取るための戦略も立てていきましょう。
目標スコアを取るための取捨選択
本番で「いざ時間が足りなそうだ」と感じたら、手間のかかる問題は適当に回答し、正解できそうな問題に時間をかけていきましょう。
こうすることで、残りの時間を最大限点数アップに使えます。
では具体的にどんな問題が手間のかかる問題なのか。
先ほどお見せした設問タイプの表をもう一度使って、解説していきます。
難易度を表す★マークと問題が出題される割合を付け足していますが、★の数は少ないほど難易度が低いことを示しています。
【問題タイプ別難易度・出題率】
- キーワード・一文で回答可能問題
【★~★★★】40% - 推測が必要な問題
【★★~★★★】20%弱 - 意図・まとめ問題
【★★】15% - 2か所の情報ミックス問題
【★~★★★】10% - 同義語問題
【★】5%弱 - 文選択問題
【★★★】5%弱 - NOT問題
【★★★】5%弱
*割合はテストの回によって変わるので、大雑把な傾向として参考にしてください。
確実に難易度が高そうな「文選択問題」と「NOT問題」は避けてしまったほうが良い感じがしませんか?
このふたつの問題は次のような特徴があるので、パッと見ただけで判断できます。
- 文選択問題:問題文の中に番号がついた空欄箇所がある
- NOT問題:設問の文中に”NOT”が入る
他にも「これは避けたほうがよい」というタイプの問題があれば、マークシートに「塗り絵」をして逃げるという選択肢も良いかもしれません。
ちなみにTOEICテストで「塗り絵」というのは、問題が解けなかった場合にあてずっぽうでマークシートに印を付ける行為を指す言葉^^
反対に、時間をかけずに解ける同義語問題などは、目を通しておきたいところ。
同義語問題には “the word 英単語 in paragraph 1, “ といったフレーズが入っているので見つけやすいです。
問題の難易度の把握
なお上記の表に加えて次の傾向も知っておくと便利かもしれません。
時間がかかる問題を予め察知しやすくなります。
- 各問題文の最初に出る設問は難易度が低いことが多い。
- シングルパッセージの最初のほうに出てくる問題は解きやすい。だが後半は難易度が上がり、むしろダブルパッセージ問題より難解になる。
上記のような情報を参考に、あなたの得意・不得意を組み合わせて【時間が足りなくなった時に点数を最大限取る戦略】を立てていってくださいね。
なるほど!
選択と戦略が大事なんだね。
もちろん、日々の勉強が大事よ。
でもテスト本番には、今の力で取れる最高点を取りたいものね。
逃げてもOKな問題が何となく分かって安心したわ。
文選択問題とかNOT問題って、大変そうだもの。
逃げるが勝ちっていうもんね!
まとめ
今回はパート7について解説しました。
■パート7は膨大な量がある。目標スコアによっては全て解き終わらなくても良い。
■問題文と設問にはパターンがある。
■解き方のコツは次の3つ。
問題文の最初に文書の種類を示す一文があるのでチェック
追伸など目立たないところをチェック
設問のタイプ別に解き方のコツを把握
■時間が足りなくなったら、解きやすい問題に注力する戦略が有効。
パート7は膨大な問題量があるので、メンタル的にも大変なパートです。
戦略を立て、本番では落ち着いた気持ちであなたの全力を出し切りましょう!