リスニングパートの中ではパート4が一番むずかしそうだわ。
リスニングの最後のパートだもんね。
難しいと思われがちだけど、でもシンプルな勉強法で点数が上がりやすいパートでもあるのよ。
シンプルな勉強法って?
ズバリ、一度やった模試を繰り返し復習すること!
今回は解き方と一緒に、勉強法もじっくり説明していくわね。
TOEICパート4は「一人の話し手が長々と話す」音声を元に問題が出題されるパートです。
使われる単語が難しい場合もあり苦手と感じる人も多いのですが、「一人の人が長く話す場面」というのはわりと限定されてくるため、実は対策がしやすいパートなのです。
一定の英語力があれば、一度行った模試を繰り返し復習するというシンプルな勉強法により、スコアを確実に伸ばしていくことができます。
今回はパート4の得点アップにガッチリつながる勉強法を解説していきますね。
TOEICパート4の問題構成
まずはTOEICテストパート4の問題構成から確認していきましょう。
TOEICパート4の問題の構成
TOEICテストパート4は一人の話し手による約45秒の音声が流れてきた後、3つの設問が出題されるという問題形式です。
回答は4択。
音声はパート4全体で10セットあり、1つの会話につき3つの質問が流れてくるので、パート4の問題数は全部で30問となります。
TOEICパート4に出るシチュエーション
パート4は難しいと思われがちですが、ただ「一人の話者が45秒間話す」という状況はかなり限定されてくると思いませんか?
TOEICテストには日常の仕事に関連するシーンが取り上げられる、という特徴も考えると、出題される場面はさらに絞り込まれていきます。
パート4に出題されやすい場面と内容は次のとおり。
場面 | 内容例 |
---|---|
電話 | 自動の音声案内 留守電メッセージ |
店内アナウンス | セール案内 宣伝 |
ニュース・放送 | 天候 交通案内 イベント ビジネス関連 |
パーティ | 受賞や引退挨拶 人物の紹介 |
ツアー | ガイド |
会議(社内・店内) | 人事 移転 商品やプロジェクト 研修 |
場面と内容により、話の流れもある程度予想することができます。
たとえば留守番電話のメッセージであれば、まず自分の名前を名乗りますよね。
その後要件を伝え、最後に相手にしてほしいことや、注意してほしいことを伝える、という形が自然です。
このような特徴を考えていくと、パート4のための効率の良い勉強法が見えてきませんか?
私の一押しの勉強法は、模試の本でパート4を解き、繰り返し復習していくこと。
なぜなら、パート4の「パターンが限定されている」という特徴から、本番でも模試と似たタイプの問題に遭遇する可能性が高いから!
模試を繰り返し復習しておけば、本番で模試と似たタイプの問題が出た場合、話の流れを予想しやすいのでかなり有利になります。
パート4はやや難易度の高い英単語が出てくることもあるのですが、模試の復習を通して英単語を暗記していくこともできます。
なるほど!
言われてみれば一人で話す場面って、限られているわ。
TOEICはビジネス上でのコミュニケーション力を見るテスト。
だから、まさかひとりでブツブツ独り言を言っているような場面は出てこないのよ。
それはちょっとコワイわね。
たしかに・・・
模試を解けば良いのは分かるけれど、普通に解くだけでいいの?
それが、ちょっとしたコツがあるの。
点数アップにつながる勉強法を解説するわね。
TOEICパート4の勉強法
パート4のためのおすすめの勉強法を順番に説明していきますね。
TOEICテストの模試の本を準備する
まずは、模試の本を準備しましょう。
使用する模試の本としては、もしまだお持ちでないなら、まずは公式TOEIC問題集が必須!
公式問題集以外でも良い模試の本はたくさん出ていますが、自分で読んで気に入ったものを選べばOKです。
どの模試の本が良いのか悩んだ場合には、解答・解説にざっと目を通してみて「説明が分かりやすいかどうか」で判断していくと良いでしょう。
説明が分かりにくいと「なぜ間違えてしまったのか」をよく理解できず、せっかく模試を行っても学習の成果を自分の中に落とし込めないからです。
解答・解説の分かりやすさでいうと、ヒロ前田先生の「TOEIC L&Rテスト 至高の模試600問」がおすすめです。
ヒロ前田先生は他にもTOEICの本を書かれていますが、どれも解説が分かりやすいことが特徴。
ただちょっとクセのある問題もあり、難易度としては公式問題集より高いですね。
もし公式問題集よりも正解率が悪かったとしても、気にしなくてOK^^
家でTOEICテストの模試を行う
次にどのように模試を行っていくか説明しますね。
家で模試を行う際には可能な限り本番と同じ環境を心掛けていきましょう。
今の実力をより正確に測るには、次の3つのポイントが重要です。
- 時間をしっかり見て行う。途中で中断しない
- 回答はマークシートに本番と同じように印を付ける
- 解いた模試は1問5点で採点をする
1問5点で採点する理由は、「初めてTOEICテストを受けるときの勉強法」で解説しているので、気になる場合には目を通してみてください。
解いた模試を繰り返し聞く
模試を採点し終えたら、いよいよここからがリスニング力をアップさせるポイント。
模試は一度解いて終わりではなく、繰り返し復習することで実力がついていきます。
ぜひスルメのように一度解いた模試を味わい尽くしていきましょう!
どのように味わうか、4ステップを解説しますね。
模試を味わうステップ① 間違えた問題はしっかり解説を読みこむ
間違えてしまった問題は「なぜ間違えたのか」自分の中にしっかり落とし込めるよう、解説をしっかり読んでおきましょう。
ここで「解説を読んでも分からない」と、間違えた原因を理解できず、同じような問題でまた間違えてしまいます。
そうならないためにも、解説が丁寧で分かりやすい模試の本が必要不可欠です。
なお、「そもそも英文が理解できない」と感じたら、英文法の基礎知識が不足している可能性が大。
遠回りに感じてしまうかもしれませんが、基本の英文法を学びなおしていくことをおすすめします。
模試を味わうステップ② 音声を繰り返し聞く
一度解いた模試の音声はスマホなどに入れて、移動中に繰り返し聞いていきましょう。
こうすれば通勤中にも勉強することができます。
小さいお子さんがいる場合には、子供を公園で遊ばせている間も貴重なリスニングタイムにできますよ。
模試を味わうステップ③ 音読をする
さらに家でリスニングパートの音読も行うと、模試の内容がしっかりと落とし込めていきます。
音読はリスニング力アップにも非常に効果アリ!
余裕があればシャドーイングやディクテーションといった学習法を取り入れても良いかもしれませんが、私の意見としては、シンプルな音読を継続することだけでも十分な効果を期待できます。
まずは音読をする習慣をつけた後、他の専門的な勉強法を試してみることをおすすめします。
シャドーイング、ディクテーションの方法は「リスニングのための勉強法」の記事で解説しています。
試を味わうステップ④ もう一度同じ模試を行う
私たちの記憶は驚くほどあてになりません。
一度解いた模試といえど、1週間もしないうちに記憶は薄れていきます。
一度行った模試は2週間~1カ月程度の間隔を空けて、もう一度繰り返していくと良いでしょう。
こうすることでリスニングを鍛えた効果を感じられますし、パート4を解く流れがしっかりと身についていきます。
本当にスルメみたいに何度っも味わうんだね。
一度解いた模試を何回も味わい尽くすって感じね。
新しい本を買うよりお得な方法だわ!
パート4のように型が決まっている問題は、繰り返し復習していく勉強法で大きな効果が期待できるのよ。
私、この方法で模試を味わい尽くすわ。
くまみさん、やる気に満ちていて素敵だわ。
ガンガンいきましょう。
やる気っていうか、お母さんは「お得な話」に弱いんだよね。
まとめ
今回はTOEICパート4の勉強法を説明しました。
・TOEICパート4は1人の人が長く話すことで場面と内容が限定される。
・模試の本は次のステップで繰り返し復習する勉強法がおすすめ。
①間違えた問題は解説を読みこむ
②音声を繰り返し聞く
③音読をする
④もう一度同じ模試を行う
TOEICパート4は、模試の本をしっかり復習していくことで対策ができます。
一夜漬けの勉強は効かない代わりに、正しい勉強法で行った努力は裏切られないパートでもあるので、ぜひ今回ご紹介した勉強法も参考にして、着実に点数をのばしていってくださいね。
★TOEICパート4の点数アップには、こちらの対策記事も読んでおいてください★