英語の語順ってむずかしいわ。
実は英文法で一番大事なのは「語順」。
語順が理解できると、英語を話す力も読む力も上がります。
とはいえ、日本語とは違う英語の語順を理解するのは大変な面も。
語順が分かるようになる2つのポイントを解説しますね。
英文法は語順が最も重要
英文法で一番大事なのは、語順です。
どの順番で単語を並べれば良いかが分かれば、英語が話せるようになります。
また英語を読む速度も速くなります。
細かい英文法のルールを知るより、語順を理解できるほうが数倍インパクトが大きいのです。
そしてこの英語の語順を理解するためのキーポイントが動詞です。
2つのポイントに分けて、大事な点を解説します。
ポイント1:英語は主語のあとに動詞がくる
1つ目のポイントは、主語のあとは動詞というルールを徹底的におさえること。
これは、実は頭で考えるよりも数倍も大変です。
なぜなら、日本語は動詞を最後に持ってくる言語だから。
まずはこの日本語と英語の違いをしっかり押さえておきましょう。
英語と日本語は言語タイプが違う
世界の言葉は動詞の位置によってSVO型とSOV型の2つに分かれます。
- SVO型 主語(S)+動詞(V)+目的語(O)
- SOV型 主語(S)+目的語(O)+動詞(V)
日本語はSOV型で英語はSVO型。
日本語と英語では、型が全く異なるのです。
日本語はSOV型の言語
私たちの日本語は、主語の後に目的語が来て動詞になる【SOV型】言語です。
時には主語が抜かされたり、動詞と目的語の位置が逆になったりもします。
日本語は助詞があるので柔軟ですよね。
【日本語の順番】
「私はりんごを食べた」
「私食べたんだ、りんごを」
「りんごを食べた」
英語はSVO型の言語
一方、英語は必ず主語が最初にきて、その後に動詞、最後に目的語がくる【SVO型】言語。
主語を抜かしたり、動詞と目的語の位置を変えることはできません。
日本語と比べると融通が利かない言語ですね。
【英語の順番】
◎“I ate an apple.” 正しい英文
× “I an apple ate” 順番が違う
× “ate an apple” 主語が抜けている
世界の言語タイプ
当然ながら違う型の言語を覚えるのは、普段と違う順番で考えねばならないのでストレスです。
日本人にとって英語を学ぶのが大変な原因のひとつはこのため。
ですが英語力を上げるにはこの壁を乗り越えねばなりません。
主語のあとは動詞という英語の語順をしっかり意識しましょう
ちなみに英語と日本語以外の言葉を見てみると、このようになっています。
言語の型 | 言語数 | 言語例 |
---|---|---|
SOV型 | 565言語 | 日本語・朝鮮語・インド、イラン語派 |
SVO型 | 488言語 | 英語・フランス語・中国語など |
*参考サイト:Wikipedia「語順」
SVO言語の国のほうが華やか・・・
どうもSVO言語のほうが、人気がある感じがするよね。
ポイント2:文型で動詞の使い方を覚える
2つ目のポイントは動詞の使い方を知る事。
このために英語の5文型を使うと分かりやすいでしょう。
実は文型は、動詞の使い方を学ぶためのルールだといえます。
文型に代表的な動詞と例文を挙げておきますね。
第1文型 | 自動詞 例)start・work・run・walk 例文)I stand. |
---|---|
第2文型 | Be動詞・「何かなる系」「何か感じる」系の動詞 例)appear・become・ look・smell 例文)He is sad. |
第3文型 | 他動詞 例)want・need・give・buy・hold 例文)You buy the present. |
第4文型 | 「人」に「何か」をする意味になる他動詞 例)give・sell・teach・tell・show 例文)I give you the present |
第5文型 | 目的語=補語の意味になる他動詞 例)call・make・find・keep・leave 例文)She makes me happy. |
文型について詳しくはこちらの記事が役立ちます。
文型に入らない部分は文の最初か最後
英文には、文型の要素としてカウントされない部分があります。
こういった文型にカウントされない箇所は文の最初か最後に来ることが多い。
たとえば不定詞の副詞的用法とか、分詞構文などが挙げられます。
I studied hard to pass the exam.
「私は試験に合格するために頑張って勉強した。」
この文章は実は【主語+動詞】で構成される第1文型。
“hard”(一生懸命)は副詞で、文型にカウントされません。
また “to pass the exam” の不定詞部分も、文型にカウントされない部分。
こういった文型の要素に入らない部分は、文の最初か最後と考えておきましょう。
なるほど。シンプルなルールね。
【補足】
形容詞は「名詞を修飾する」ときは名詞の前後に入ります。
副詞は「動詞か文を修飾する」という役割があるので、動詞の前後に入ることも多いです。
この2点も覚えておくと便利です。
まとめ
英語の語順について解説しました。
- 英語の語順は日本語とは逆のSVO型なので分かりにくい
- まずは主語の後は動詞という点をしっかり意識する
- その後は5文型をおさえる
- 文型の要素とならない部分は文末か文頭に置かれることが多い