過去完了形って何?
過去よりもっと前に起こったことを示すの。
ふぅん。それって、大事?何のために使うの?
使えなくても困らないけど。
でも過去完了を使うと、時間の流れがハッキリするのよ。
過去完了形とは過去より前(大過去)を起こったことを伝える時制。
英語を話す時に絶対必要とはいえませんが、ただ英語を読む時にはぜひ知っておきたいルールです。
過去完了が分かると、文章内の時間の流れが明確になります。
使い方と例文をわかりやすく解説していきますね。
過去完了形の使い方
たとえば、こんな文があったとします。
「私が家に着いた時、彼女は家を出ていた。」
彼女が家を出たのは、私が返ってくるよりも前になります。
こういった時に過去完了形を使うと分かりやすく表現できます。
She had just left home when I arrived home.
「彼女は家を出ていた。私が家に着いた時には。」
これって、過去形じゃダメなのかしら?
もちろんOKよ。
ただ過去形だと、時間の流れが分かりにくいわ。
ちょっと見比べてみて。
She had just left home when I arrived home.
She left home when I arrived home.
なるほど。
過去形だと、どちらが先か分かりにくいわね。
過去完了って、他にはどういう時に使うの?
それじゃ例文を見ていくわね。
過去完了形の例文
過去完了形は「時を示す」単語と一緒にでてくることが多いです。
先ほどwhenを使った文を使いましたが、他にもいくつか例を見てみますね。
untilを使った例文
He had never played piano until now.
「彼は今までピアノを弾いたことがなかった」
過去から今直前までずーっとピアノを弾いた事がなかった、という意味です。
だけど今からはピアノを弾くぞ!といった状況を示します。
beforeを使った例文
She had studied English hard before she moved to the USA.
「彼女は一生懸命英語を勉強してから、アメリカへ引っ越した」
beforeは「~より前に」という意味ですが、こう訳すと後ろから前に戻りながら読まねばなりません。
上記のように「~してから」と訳すと前から後ろに読み進められるのでおすすめです。
ifを使った例文
We were asked if we had studied enough for the exam.
「私たちは聞かれました。テストのために十分勉強したかどうかを。」
このifは仮定法ではなく、「~かどうか」という意味で使っています。
質問した時と、勉強をした時の時間の流れが分かりやすくなりますね。
ifを使った例文2
if I had studied harder, I could have passed the exam.
「もっと一生けん命勉強していたら、テストに合格していたのに。」
一生懸命勉強しなかったので、テストに落ちたわけですね。
このような感じで過去完了は仮定法でもよく使われます。
こうしていたら、こうだったのに!!という想いを表現できます。
まとめ
今回は過去完了を解説しました。
■過去完了形は、過去より前(大過去)と過去をつなぐ文章
■過去形でも表現できますが、過去完了を使うことで時間の流れが明確になる
■before, until, since といった時を示す単語と共に使われることが多い
■仮定法とセットになる事も多い
仮定法、現在完了についての記事も併せて読んでみてくださいね。