英語リスニングが聞き取れないのは発音が原因:今すぐ英語耳を作る方法

英語の発音とリスニング
この記事を書いた人
加藤 じゅんこ

次女出産後に死を意識したことがきっかけで、独学で英語をやり直す。TOEIC960点・英検1級を取得して独立。英語講師と海外企業の日本窓口に。【NHK基礎英語2】にインタビュー記事掲載される。信念は「英語で働き方は変わる!」
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くま美
くま美

英語のリスニングって、いくら聞いてもよく聞き取れないのよね。

ちゃんと文字で見れば理解できるのに。

じゅんこ
じゅんこ

くま美さん、英語の発音力が不足しているかもしれないわ。

このままでは、いくら聞き続けても無駄になっちゃうわ!

くま美
くま美

ええーっ

くまた
くまた

リスニングなのに、発音が大事なの?

英語を文字で見れば分かるのに音声で聞くとさっぱり聞き取れないという場合には、その原因は英語の発音力不足にある可能性大です。

英語の音には日本語にはない様々な要素があり、この違いを理解せず英語を聴き続けてもリスニング力はなかなか伸びないのです。

実は私自身ひどいカタカナ発音でリスニングにも苦労してきました。ですが本当の発音を知ってからは、耳を取り換えたのではないかと思うぐらい、ガラリと聞こえ方が変わりました。

では、いったい英語と日本語の発音は何が違うのか、具体的な違いを3つのポイントに分けて解説していきます。

最後に効率的な発音とリスニング力の伸ばし方も紹介しますね。

日本語と英語の発音の違い:音の数

日本語と英語では、まず、音の数が違います。

たとえばAppleの”A”の音を発音する際、「アとエの中間の音」といった微妙な説明をされた経験ってありませんか?

これって日本語にない音を日本人に伝えるための苦肉の策なわけですが、こういうふうに説明せざるを得ないぐらい英語には日本語にない音が多数存在するのです。

こちらの表は、具体的な音の数を比較したものです。

母音と二重母音、子音の数、全てにおいて英語のほうが多いことが見てとれますね。

 母音の数二重母音の数子音合計
日本語521722
英語12132436
フランス語17420(+2)39
中国語(北京語)962635
アラビア語622834

*下記サイトを参考に本サイト運営者が作成

Eupedia: “What languages in Europe have the most or least phonemes ?

たとえば母音の数だけで見てみると、日本語の母音は「あいうえお」という5個しかないのに対し、英語の母音はなんと12個も!

これでは聞き取るのが大変なわけです。

上記の表では参考までに他の国の言語もいくつか掲載していますが、フランス語や中国語などは、英語と同じぐらいの音の数があり、英語だけが極端に音が多い言語というわけではありません。

アラビア語は母音は少ないものの、子音の数が多い印象ですね。

くまた
くまた

日本語の音の数って、少なっ!

くま美
くま美

そうね。なんだか、日本人って英語を学ぶのに不利な気がするわ。

じゅんこ
じゅんこ

まあ、有利とはいえない状況ね。

加えて、英語と日本語は使う筋肉も違うのよね。

日本語と英語の発音の違い:使う筋肉

日本語と英語は音の数だけでなく、使う筋肉も違います。

日本語は「母音」と「子音」を必ずセットで発音する言語ですが、英語はこのふたつは切り離して発音されたりもします。

「子音」だけで発音する際には息を強く出す必要があるのですが、それには日本語では使わない舌の力や顔の筋肉を要します。

私は以前マンツーマンの「英語の発音教室」に通っていたのですが、そこでは、この普段使わない舌や顔の筋肉を発達させるため、負荷のかかるトレーニングを行っていました。

たとえば ”f”の音を出すためには下唇をかなり強く噛むように指導されましたし、”th” の音では、毎回少しずつ違う長さで舌を歯の間に挟み、発音練習を行っていました。

やや行き過ぎ感もあるとは感じましたが^^;

ただ日本語以外使ってこなかった私たちはそもそも英語を話すための筋肉が不足しており、英語の音を出すには不利な条件にあるのです。

くま美
くま美

英語の発音には、厳しいな筋肉運動まで必要なのね・・・

じゅんこ
じゅんこ

いえ、普通はそこまで頑張る必要はないのだけど。

ただキレイな発音を身に着けるにはスパルタトレーニングが必要なぐらい、英語と日本語の音の出し方は違うってことね。

くまた
くまた

ふぅん。英語と日本語、色々違うんだね。

じゅんこ
じゅんこ

そうね。あ、あと、もう一つ大事な違いがあるわ。

英語には、音の変化もあるのよね。

くま美
くま美

えーっ、まだ違いがあるの!?

日本語と英語の発音の違い:音の変化

英語という言語は、前後の音とのつながりで音が変化したり消えたりします。

子音で終わる単語はその後の母音とつながって発音されがちですが、これを「リエゾン」または「リンキング」と呼んだりします。

たとえば “take it easy” を発音するとき、「テイク イット イージー」とは言いません。

上記のように単語の最後と、次の単語の最初がつながり、カタカナにすると「ティキディーズィー」のような音になります。

つながるだけではなく、音が変化したり、また冠詞や前置詞など意味の上では重要でない部分の音が小さくなったりして聞き取りにくくなることもあります。

こういった様々な変化によって、実際にセンテンス単位で耳にする時の英語は我々にとってさらに聴きとりにくい音になってしまうのです。

音の変化の詳細は、音の変化3ルールをまとめた記事も参考にしてくださいね。

リスニングで長文が聞き取れない人必見!英語の音が変わる3ルール 
英語は単語単位で発音される時と、文章になる時では音が変わります。「単語単位なら分かるのに文章になると聞き取れなくなる」という場合は、この音の変化を知らない可能性大!音が変わる3つのルールを知って、長文ばかりのリスニング問題も聴きとれるようになっていきましょう!
くまた
くまた

音の変化まで起こるって、そりゃ、聞き取れないよ。

くま美
くま美

でも頑張って聴き続けていたら、そのうち、耳が慣れてきたりはしないのかしら。

じゅんこ
じゅんこ

それが、そうもいかないのよね。

私たちの脳は、知らない音を勝手に知っている音に変えちゃうのよ

くまた
くまた

えぇっ!?

知らない音は聴きとれない:空耳の仕組み

このように理解がむずかしい英語の音ですが、ただ私たちの耳に入ってくる時には、しっかりとした「カタカナ音」に変化してしまいます。

というのも、人間の脳には分からない情報は過去の経験を元に理解可能な情報に変えてしまうという超ハイテク機能が備わっているからです。

これが「空耳」と呼ばれる現象ですね。

幕末にアメリカへ渡ったジョン万次郎が “What time is it now?” を「ホッタイモイジルナ」→「掘った芋いじるな」と聞き違えた話は有名ですよね。

正しい音を知らない限りは、いつまでたっても英語はそのままの音で耳に入ってきてはくれないのです。

くま美
くま美

だから、英語の発音が分からないとリスニングが伸びないのね。

くまた
くまた

でも、発音ってどうやって学んだらいいの?

なんか、大変な練習が必要なの?

じゅんこ
じゅんこ

そんなことないわ。

手軽にできちゃう方法を紹介するわね。

英語の発音の学び方

では最後に、一体どのように英語の発音を学べばよいのかをご紹介しますね。

私は英語の発音にかなりコンプレックスを抱いていたため高額な発音の教材も購入しましたし、また発音矯正教室に通っていたこともあります。

これらは全て役立ったとは感じますが、ただ、必要な時間や金銭面での負担を考えてみると、はっきりいってオススメできません。

手軽に、そしてお金をかけずに英語の発音を学べるという意味では「フォニックス」で発音を知る方法が一番良いと感じています。

フォニックスは英語圏の子供がスペルと発音を学ぶためのルールですが、英語学習者が英語の発音を学ぶ際にもかなり有効なのです!

フォニックスを学べる教材

フォニックスは子供向けの英語教室で教えていることが多く、大人向けは少なめですね。

ただ大人は英語のスペルは既に分かっているので、教室まで通わずとも動画や本などでも十分にフォニックス発音は学べます。

独学で気軽に学べる教材をいくつか紹介しますね。

大人のフォニックスYoutubeチャンネル

手前味噌になりますが、本サイトのYoutubeチャンネルでフォニックス発音についてご紹介しているので、発音やリスニングに悩むならぜひ見てみてくださいね。

長年発音に苦労してきた私だからこそ分かる大事なポイントを、しっかり掘り下げて解説しています。

発音が上手に聞こえるコツなどもご紹介しています^^

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フォニックス発音トレーニングBOOK

本でしっかりと発音を学ぶのであれば、大人向きのフォニックスといえばジュミック今井先生が一押しです。

「ガスもれの音」など例えが的確で、文字情報ながら、実際の音や口の形を頭でイメージしやすい表現の工夫が詰まっている一冊です。

世界一わかりやすい英語の発音の授業

最近出版された関先生の発音の「世界一わかりやすい英語の発音の授業」は「フォニックス」とは書いていないものの、内容はフォニックスの要素が盛り込まれていますね。

内容は、関先生の他の著書と同様に論理的で、本のタイトルどおり「分かりやすい」の一言です!

さっと読むだけであればそれほど時間もかからないので、「まずは発音の知識を知りたい」という人にも良いですよ。

発音とリスニングの勉強法

ご紹介した動画や本を参考に、まずは英語の音を一音ずつ発音して、自分の声で、正しい英語の音を出してみてください。

自分自身の脳に「英語の音」を覚えさせることができます。

音に慣れてきたら、実際の文章を題材にリピーティング(音声の後に繰り返す)を行うと、リンキングやリダクション、といった英語の音の変化にも慣れていけます。

文章単位で練習を行う際の教材としては、もしTOEICや英検といったテストを目的にリスニング力を伸ばすのであれば、過去問や参考書が最も効果的です。

音が理解できた状態でリスニングの練習を積み重ねていけば、耳がしっかりと英語の音声に慣れていってくれますよ。

文章を聞く時の方法は、音読や繰り返し、シャドーイングなどがありますが、この辺りを知りたい方は、こちらの記事を参考にしてくださいね。

TOEICパート4勉強法:繰り返し聞くことで得点がアップする!
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まとめ

今回は英語の音と日本語の音の違いを解説してきました。

■英語には日本語にはない音が多くある

■英語は子音を強く発音する必要があり、普段日本語を話す時には使わない筋肉が必要になる

■英語は文章単位になると音の変化が起こり、聞き取りにくくなる

■私たちの脳は、過去の経験を元に、知らない音を知っている音に勝手に変えてしまう

■そのため、正しい音を知るには英語の発音を知る必要がある。

英語の発音が分かれば、リスニングだけでなく、英語力全般の伸びにつながっていきます。

カタカナ英語で頑張るのはやめて、英語の本当の音を脳内に取りいれて、英語力をどんどん伸ばしていきましょう!

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