英語の発音って、やっぱり自信ないわ
でも今から発音ってやり直せるのかしら。
もちろん!
これからじっくり発音を説明するわね。
発音は英語力の土台です。
発音が分からないと話しても通じないし、リスニングも伸び悩んじゃう。
それにも関わらず義務教育では発音に重きを置かれてこなかったため、多くの日本人が英語の発音に対して苦手意識をもっています。
私もその一人で長い間、発音コンプレックスに悩まされてきました。
ですが実は「正しい英語の発音」を掴むのはそれほど難しくありません。
私自身の発音を変えてくれた「フォニックス」という勉強法をベースに、発音の仕方を解説していきますね。
日本人はなぜ英語の発音が苦手なの?
まず日本人の発音が悪い理由について理解しておきましょう。
苦手な理由を知っておくのも、ここから前に進むために大事です。
一言で言うと、これは個人の能力というよりも学校教育が少なからず影響しています。
多くの日本人にとって最初に出会うアルファベットはローマ字ですよね。
ですがローマ字は日本のものを伝えるために開発された文字であり、日本語にない音はでてきません。
つまり、ローマ字は日本語なんです。
ところが英語を学ぶ前にローマ字を覚えてしまうことで、私たちの脳の中に【アルファベット=ローマ字】という意識が刷り込まれてしまいます。
結果、英単語をローマ字読みで発音してしまうという悲劇が起こるのですね。
発音を学び直しには、まずは今までの「ローマ字発音」を手放すところからスタートしましょう!
確かに、無意識のうちにローマ字読みで発音を覚えちゃってるかも。
実は私は英単語をローマ字読みで発音していたの。
言っていることが相手に伝わらないレベルだったわ。
でもちゃんと発音を学び直したら、ネイティブみたいな発音になるんでしょ?
うーん。
すごくキレイな発音を身につけるのは、ちょっと難しいかも。
なんで?
英語の発音はなぜ難しいの?
いちから英語の発音を学び直したとしても、「ネイティブ並みのキレイな発音力」はなかなか身につきません。
というのも、英語には日本語にない音があるためです。
英語は36音に対して日本語は22音。
英語を話す時は、日本語ではまず使ったことのない筋肉を使う必要があります。
今までウェイトリフティングをしたことがない人が初めてダンベルを上げるのって、かなり大変ですよね^^;
最初は持ち上げることすらできません。
これと同じようにネイティブのような英語を話すには筋肉トレーニングを要するので、時間がかかるのです。
こういった英語と日本語の違いは次の記事でも解説しています。
詳しく知りたい場合は、併せて読んでみてくださいね。
キレイな発音は耳で英語を覚えられるような人を除いて、ある程度のトレーニングが必要なの。
やっぱり発音って大変なのね・・・
でもカタカナ発音じゃない「正しい発音」なら、そこまでトレーニングしなくて大丈夫!
ほんと!? どうやったらいいの?
英語発音やり直し講
それではここから、英語の発音について説明していきます。
フォニックスをメインに、発音を学び直す際に役立つ情報を色々と交えてお届けします。
一緒に口を動かして発音を練習しながら、見てみてください^^
母音の発音方法
日本語は母音と子音を必ずセットで発音しますが、英語は母音と子音を別々に発音できる言語。
英語を正しく発音するには、まず母音と子音を1音ずつ発音できるようになりましょう!
まずは母音の発音から。
各母音には2つずつ音があります。
1つはABCの歌と同じ読み方。Aであれば「エィ」ですね。
もうひとつは、フォニックスの読み方。
Aであれば「エとアの中間のような音」です。
Iはイとエの中間。
Uは、小さな「ア」の音。
Eは、「エ」。日本語の「え」でOK。
Oは、オとアの中間のような音です。
母音の発音3つのルール
母音の2つの発音方法が分かったところで、次にこの2つの音の使い分けルールを紹介します。
母音の音には次の3つのルールがあります。
- 最後がEで終わる母音は最後のEを読まない。その前の母音をABCの歌読みで発音する。
例)make → メィク - 母音が連続する場合は2つ目の母音を読まない。最初の母音をABCの歌の読み方で発音する。
例)rain → レィン - 母音がひとつで単語の最後にくる場合は、ABCの歌の読み方で発音する。
例)go → ゴゥ
このルールを使えば、スペルから発音を推測できて非常に便利です!
子音の発音:BP、CKG、TD、FV
ここからは子音編にうつります。
まずはBP, CKG, TD, FV の4組の音から。
日本語では子音だけで発音することがないので最初は大変だと思います。
まずは口の形だけ真似して、音を出してみてください。
BとPの発音
1.くちをしっかりとじて。
2.破裂するみたいに「パッ」と息を出しましょう。唇は丸めません。
CKGの発音
日本語の「か」の時は、舌が喉の奥につきません。
ですがC,K,Gの時は、舌を喉の奥につけたまま発音します。
喉の奥から息を出して、発音してみてください。
TとDの発音
1.舌を上の歯の裏の、歯のはえはじめの場所に置きます。
唇を突き出さないように注意。
2.舌を歯からはなす時に息を出しながら発音します。
FとVの発音
1.前の歯を下の唇の上にのせます。
2.唇を突き出さず、息を出して発音します。
Sは息だけ、Zは声を入れていきましょう。
子音の発音:LR・SZ・MN
では引き続き、LR、SZ、MNの子音に移ります。
日本人にとっての鬼門ともいえるLとRの発音が入りますが、実はRは簡単に発音するコツがあります。
それは「う」の口をすること。
私はこれを知った時「今まで舌を丸めてきたのは何だったの!?」って思いました^^;
Rの発音に悩んでいたら、ぜひ参考にしてくださいね。
Lの発音
1.舌を上の歯の、歯のはえはじめのところにあてます。
2.舌はそのままで音を出しましょう。
「う」の口にならないように、きをつけて。
Rの発音
1.まず「う」のくちになって。
舌が口の中のどこにもつかないようにします。
2.口を元の形に戻しながら発音しましょう。
SとZの発音
舌の先を上の歯の裏に近づけて。息だけで音を出します。
歯の間から息が漏れていく感じですね。
Sは息だけ、Zは音が入ります。
Mの発音
口をとじて、ン〜ッといってみてください。
声が鼻から出てくるような感じになりますよね。これがM。
Nの発音
1.舌を上の歯の裏の、歯のはえはじめにつけます。
2.口をちょっとだけ開けて。
Mと同様、鼻からン〜ッと抜けるような感じで声をだしてみましょう。
子音の発音:JWQ
最後は「う」の口を使う3つの子音の発音法。
Why や What などの疑問詞の発音も、実は「う」の音で始まります。
「疑問詞が聞き取りにくい」と感じる人は、もしかしたら「ホワット」と頭で覚えてしまっているのかもしれません。
自分で発音ができるようになると、聞こえる音も変わってきます^^
JWQの発音
1.口を丸めて、舌を上の歯のはえはじめにあてます。
2.舌を離しながら声を出す。これがJの音。
*Wを発音する時は、もっと口を突き出してください。
*Qは、KとWを組み合わせた感じです。
これで一通り説明した感じだけど、どう?
分かった気がするけど、でも、よく分からないや。
どれぐらい練習すれば良いのかしら?
とりあえず口の形を何となく覚えたらOK。
英語を口にする時、口の形を思い出しながら行ってみてね。
まとめ
今回は英語発音のやり直し法について紹介してきました。
■発音が苦手なのは、単に発音をきちんと習ってこなかったから
■英語の発音が難しい理由は次の2つ
ー英語には日本語にない音が多数ある
ー英語は母音と子音を分けて発音する
発音・リスニングはこちらの記事も役立ちます。