TOEIC用の英単語の本って、どれが良いのかしら。
色々良い本はたくさんあるけれど・・・なんといっても金フレがおすすめ。著者の情熱がこもった一冊よ!
英単語の本に、情熱!?
なんだか、あつい・・・
TOEIC用の英単語の本は色々と良いものがありますが、最短距離でTOEICに必要な単語を覚えるなら「金のフレーズ」、通称「金フレ」が一押し。
作者のTEX加藤先生のTOEICを受験する人たちへの愛がこもった一冊です。
ただ金フレはちょっと足りない場合も。
今回は金フレの使い方に加えて、併せて使ったほうが効率がさらにアップする英単語の本を紹介しますね。
金のフレーズ
この本は多くの人が「TOEIC英単語本のバイブル」と呼ぶ珠玉の英単語の本。
問題の解き方を解説したものではなく単に英単語の本であるにも関わらず、なんと「この本のおかげでスコアアップした」と言っている人もいるほどです。
なぜここまで支持されているかの理由は、この本が作られたプロセスを知ると納得できます。
金フレが作られるプロセス
金フレの著者TEX加藤先生は、ご自身でTOEICテストを受けた直後、毎回頭に残っているテストに出た英単語の記憶を「エクセルファイル」に入力しているそうです。
というのもTOEICはテスト問題用紙が回収され、手元に残りません。
テストに出た英単語は暗記に頼ってデータにしていくしかないのです。
いくらTOEICテストに慣れた先生とはいえ、合計2時間ものTOEICテストを受けた直後にテストに出題された英単語を思い出すのは壮絶な作業であることは想像に難くありません。
このようなプロセスを経て作られ、そして改訂されていっている金フレは、まさにTEX加藤先生のTOEICへの渾身の想いがつまった本だともいえます。
金フレがすごいところ
では具体的に金フレの何がすごいのか、詳しく見ていきますね。
ぜひすごいポイントを上手に使って、英単語を覚えていってください。
金フレは目標とするスコア別に英単語がまとめられている
TOEICは全員が同じテストを受けますが、人によって目指すスコアは違います。
低いスコアを目指す人が、高得点用の英単語まで覚えるのは大変。
金フレは目標とするスコア別に英単語がまとまっているので、自分が目指すスコアの英単語に集中することができます。
金フレはTOEICに出そうなフレーズで英単語を覚えられる
TOEICテストは出題される場面がわりと限定されており、自ずと英単語も良く使われるものと、あまり出番がないものに分かれてきます。
この辺りは別の記事で詳しく解説しているので、併せて読んでみてくださいね。
金フレに掲載されているのは頻出英単語にしぼってありますが、さらに実際のTOEICテストで使われやすいフレーズと共に単語が掲載されています。
フレーズも一緒に見ながら単語を覚えていけば、実際にテストでその単語が出てきたときにもスムーズに英単語の意味を把握することができるでしょう。
金フレは音声ファイルが無料でダウンロードできる
金フレの単語は、出版元である朝日新聞出版社のサイトから無料でダウンロードができます。
ダウンロードの際に情報を入れる必要はないので、本を買っていなくても音声をダウンロードできちゃいます^^;
2019年6月3日現在、メールアドレスなどの入力も不要です。
ダウンロードした音声はスマートホンに入れておけば、移動中や家事をしている時間などにも勉強することができますね。
ちなみに音声は各英単語ごとに【英語→日本語→英語フレーズ→英語フレーズ繰り返し】の順番で流れてきます。
これは英語のフレーズをしっかり記憶することができるように工夫された構成なのです。
ながら時間も上手に使って、英単語を覚えていきましょう!
金フレをおすすめできないポイント
お伝えしてきたとおり金フレは非常にすぐれた英単語の本ですが、ただ1点だけおすすめできないポイントがあります。
それは左側に日本語があり、それを埋めていくような形で暗記ができるようになっている点。
英単語の暗記は、実は暗記の深さによって「見れば分かるインプットレベル」と「自分から思い出せるアウトプットレベル」の2つに分かれます。
金フレはこの「アウトプットレべル」を目的とした構成になっているのです。
そのために左側に日本語があるのですね。
日本語から英語に変換しつつ覚えれば、覚えた英単語は読んだり聞いたりするだけでなく、話したり書いたりするときにも活用することができるでしょう。
覚えた英単語を柔軟に使いこなせるようにというTEX加藤先生の想いから、このような構成になっているわけです。
もちろん、日本語から英語に変換できるレベルで英単語を暗記することは理想的。
ただせっかくの先生の想いを踏みにじるような意見かもしれませんが、もし英単語を暗記する目的が「TOEIC L&R テストで高得点を取るためだけ」ならば、日本語から英語に変換しながら暗記していくのはおすすめしません。
TOEICのテストを受けるならば、問題文を読むこと・聞くことで思い出せる「インプットレベル」の暗記ができていれば十分で、「アウトプット」できるまで深く覚えておく必要がないからです。
それなのに金フレで求められているレベルで英単語を覚えようとすると、TOEICの点数に直結しない勉強のために時間がとられてしまいます。
短期間で英単語を暗記する必要があるなら、金フレはアウトプットではなく、右側の英語をみて日本語に変換できるインプットレベルで覚えてしまうほうが良いでしょう。
もちろん、TOEICで覚えた英単語を仕事にも生かしていきたいなら、アウトプットレベルでの暗記がおすすめですよ。
分かる気がするな。
僕も読める漢字はたくさんあるけど書こうとすると間違えちゃうし。
くまた、このあいだ「魚」を「色」って書いて間違えていたわよね。
あれは、インプットレベルの暗記をしておいたんだよ!
今はアウトプットレベルになっているから、ちゃんと「魚」って書けるよ。
それはそうと、金フレって、どんな人にもおすすめなの?
たとえば、あまり基本の英単語を知らない場合とかも?
その場合は、銀フレがおすすめよ!
TOEIC600点未満の英単語力なら銀のフレーズ
TOEICテストで点数を上げるには非常に効率が良い金フレですが、ただ、TOEIC600点レベルの単語力がない場合には、まずは基本の英単語力から付けていった方がよいでしょう。
基本の英単語の本であれば学生時代に使ったものでも良いですよ。
もしTOEIC試験用に新たに購入する場合には、金フレの兄弟本である銀フレもおすすめ。
銀フレが対象としているのはTOEICスコア300~500点の人です。
収録されている英単語数1000語のうち半分は金のフレーズと同じ。
金フレ600点レベルの単語400に加え、金フレの中で重要度が高いと判断された単語が厳選されて入っています。
ただ英単語と共に掲載されているフレーズは銀フレオリジナルのものが使用されています。
金フレがむずかしすぎる、あるいはTOEIC600点レベルの英単語力がないと感じたら、まずは銀フレから始めてみてはいかがでしょうか。
金フレと同様、無料音声のダウンロードも可能です。
銀フレって、金フレの2番目みたいな名前だね。
銀フレのほうが後に作られたから、こんな名前なのよね。
あら、そうなの?
ええ。
金フレがヒットしたら、やっぱり『これじゃ難しすぎる』という声があったんじゃないかしら。
すごいわね。
金フレがヒットしたから終わりじゃなくて、まだまだ作り続けているのね。
私も見習って、まずは金フレを覚えるところから始めるわ!
あ、それじゃ効率的に覚える方法をもうひとつ紹介するわね。
アプリ版 金フレ・銀フレ
英単語の暗記方法を解説した記事でも紹介していますが、英単語は覚えたと思った後も何度も見ることが大事。
そうしないと私たちの脳の仕組み上、覚えたと思った20分後には40%忘れちゃうのです・・・
何度も出会うことで脳に「この情報は大事だ」と伝えることができます。
そうはいっても忙しい日々の中では、なかなか英単語の本を開く時間を確保できませんよね。
そんなときには、移動時間にスマホで英単語を聞くのがおすすめ。
金フレ・銀フレ共に音声ファイルは無料でダウンロードできますが、スマホアプリ「Abceed」を使えば、スマホに直接音声データを落とすことができます。
音声データをダウンロードするには、Abceedアプリをインストールした後、「見つける」メニューから金フレまたは銀フレを検索し、「音声」ボタンを押してください。
なお音声は無料でダウンロード可能ですが、アプリ版の金フレ・銀フレを購入すると有料となり、それぞれ720円になります。
英単語の語源図鑑
TOEIC攻略用の英単語本を紹介してきましたが、最後にひとつ、TOEICに限定しない英単語の本も紹介しますね。
というのも、どの英単語の本を使うにしても、この本の知識を使うと暗記の効率が何倍にもアップするからです。
それがこちらの「英単語の語源図鑑」。
私が「学生時代に存在していてほしかった」と心から感じた本です!
英単語は、語源を覚えておくとおかないでは、暗記の効率がまったく違います。
この「語源図鑑」の冒頭でも書かれていますが、語源を使って覚えるかどうかは、足し算と掛け算ぐらいの差があるのです。
語源をある程度覚えてしまえば、新しく見る英単語の意味も推測できるようになります。
単語丸暗記から解放されるのですね^^
この語源の知識が詰まった語源図鑑、金フレ・銀フレなどの通常の英単語の本と併用して使っていくと、効率よく英単語を覚えていくことができますよ。
まとめ
今回は金フレをメインに、TOEIC用の英単語の本を紹介しました。
■金のフレーズにはTOEIC頻出英単語がまとまって入っている
■暗記する際にはインプットとアウトプットの2つのレベルがあり、用途によって使い分ける
■基本英単語力がない場合には銀のフレーズからはじめると良い
■忙しい場合は移動中に音声で聞くのがおすすめ
■「語源図鑑」を併用すると、暗記が効率的になる
鉄板英単語本を上手につかって、英単語暗記の労力を減らしていきましょう!