TOEICで高得点を取ったけれど、英語が話せるようにならない。
こんな悩みを抱える人は、英作文トレーニングを試してください。
TOEIC800点以上を取る力があれば英単語力・英文法力は身についていますが、アウトプット量が足りません。
英作文トレーニングを行えば、このアウトプットの練習になります。
私は36歳で英語をやり直した時に英作文トレーニングを毎日行いました。
これまで使ってきた中で効果がある英作文の本3冊とトレーニング法を紹介しますね。
TOEIC高得点でも英語が話せない人が行うべき英作文トレーニング
まず最初に、なぜTOEIC高得点でも話せないのかをハッキリさせておきましょう。
TOEIC高得点でも話せないのはアウトプット不足が原因
TOEIC高得点でも英語を話せないのは、アウトプット不足が原因です。
英語力は、「聞く」「読む」「話す」「書く」の4つの技能で成り立つとされています。
ところが、TOEIC L&Rテストで評価されるのは、このうちの「聞く」「読む」の2技能だけ。
そのためにTOEICの勉強だけしていても、話す力、書く力は身に付きません。
英語の4技能 | TOEIC L&R テスト |
---|---|
聞く Listening | 〇 |
読む Reading | 〇 |
話す Speaking | × |
書く Writing | × |
英語が話せるようになるには、英語を話す、書くと言ったアウトプットの練習が必要になるのです。
英語を話す力を伸ばすには英作文トレーニングが有効
英語のアウトプットを始める時には、最初に英作文トレーニングを行うのが効果的です。
突然英語を話そうとすると言葉につまりますよね。
これには次のふたつ理由があります。
- 私たちの頭の中に浮かぶ日本語が高度すぎて、英語では表現できないから
- 英文法を知っているだけでは使いこなせないから
この問題を解決するのに英作文トレーニングが役立ちます。
あわせて、簡単な日本語で考えるよう意識する必要もありますが、このコツは下記の記事を参考にしてください。
おすすめの英作文の本3冊
英作文の本は、好みやレベルによってどれが良いかは異なってきます。
あなたの条件にピッタリくるものを選んでください。
私の一押しの3冊は次のとおりです。
タイトル | レベル | 例文の特徴 |
---|---|---|
どんどん話すための瞬間英作文トレーニング | ★☆☆ | 分かりやすい |
会話できる英文法大特訓 | ★★☆ | 文法ルールが満載 |
毎日の英文法 | ★★☆ | ネイティブ感覚 |
どんどん話すための瞬間英作文トレーニング
英単語は基本的なものが多く、文章の長さも短め。
中身を少しお見せしますね。
良い本ではありますが、TOEIC高得点を持つ人にはやや「簡単すぎる」と感じられるかも。
物足りないと感じたら、もう少し上級者向けの本を使ってみましょう。
会話できる英文法大特訓
「会話できる英文法大特訓」には、分詞構文など難易度の高い英文法を使った高度な例文も掲載されています。
この本を使いこめば、難しい文法をアウトプットレベルで使いこなす力が伸ばせるでしょう。
英作文力と共に英文法力も上がるため、TOEICの長文読解力もアップするという副次効果も期待できます。
私は3冊とも所有していますが、この本が一番気に入っています。
ただ、こちらの本は残念ながら現在はAmazonで見当たりませんでした。中古など探せばありそうです。
また状況が変わるかもしれないので、「会話できる英文法」として、Amazonで検索してみてくださいね。
毎日の英文法
最後にご紹介する本は、アメリカ人の先生が作った「毎日の英文法」
使われている英文はシンプルながら、やっぱり日本人では考えつきにくい発想で作られていると感じますね。
英作文を通じて「ネイティブの英語感覚をつかみたい」という方に使ってもらいたい一冊です。
なお著者のVardaman先生は、長年日本の大学生に英語を教えてこられた方です。
ご自身の経験から日本人が英語で苦手とする部分を熟知していらっしゃるのでしょう。
「話すために」必要なポイントにしぼって、日本人にとって分かりにくい点を解説してくれています。
英作文のトレーニング方法
英作文トレーニングの方法は、次の3ステップが効果的です。
- 英語から日本語訳をチェックする
- 英語の例文を隠し、日本語訳から英文を言うトレーニングをする
- 日本語訳の単語を一部言い換えながらトレーニングをする
なるほど。
でも英語が話せるようになるには、どれぐらいかかるのかしら。
言いたいことがいえるまでに3ヵ月は見ておいて。
TOEIC高得点を取得後は3ヵ月間点数を伏せよう
英作文のトレーニングを行い、慣れてきたら英語日記やオンライン英会話なども取り入れていきましょう。
期間としては、1日3時間アウトプットをしたとして、3ヵ月は見ておいたほうが良いです。
引き続き練習を続ける必要はありますが、何も言葉が出てこない状態は脱するはず。
この間、もし面倒なことになりそうだと感じたらTOEIC高得点を周囲に伏せておくのも手です。
というのも、世の中には【TOEIC高得点=英語ができる=英語が話せる】と勘違いしている人が結構います。
そこで高得点を取ったことが分かると、過度な期待をされてしまうことも。
言いたい気持ちをグッとおさえて、こっそり英語力を磨いていきましょう!
転職活動で、面接で英語を話す機会がありそうな時もこれがおすすめ。
TOEIC×英語を話す練習をしてから、本腰をいれていきましょう。
まとめ
今回はTOEIC高得点でも英語を話せない人が最初に行うべきトレーニングを解説しました。
◆TOEIC L&Rテストの勉強だけでは英語が話せないのは当たり前
◆英語をで言いたいことを言うには英作文が効果的
◆TOEIC高得点後、アウトプットを磨いている間は点数を隠しておくのも手
英語を話せるようなる流れは、こちらの記事も参考にしてください。