![くま美](https://kumata-eigo.create-more.net/wp-content/uploads/2019/04/kumami-surprise-1.jpg)
関係副詞って聞きなれないけれど、関係代名詞と違うの?
![じゅんこ](https://kumata-eigo.create-more.net/wp-content/uploads/2019/04/junko-smile-1.jpg)
かなり似ているわね。
両方とも2つの文を一つに出来る働きがあるの。
関係副詞も長文にしょっちゅう出てくるから、ぜひ使い方を覚えてね。
関係副詞は when where why how がありますが、関係代名詞と同様、2つの文をひとつにする働きがあります。
違いは関係代名詞の前の単語は、後の文の「名詞」の役割を果たすのに対して、関係副詞の前の単語は後の文の「副詞」となる点。
長文の中に出てきてもパッと分かるように関係副詞の使い方と、関係代名詞との違いを詳しく解説していきますね。
関係副詞と関係代名詞の違い
関係代名詞と言うのは、名詞を仲介にして二つの文をくっつける役割を果たします。
次のように2つの文がひとつになります。
【関係代名詞】
This is the letter.
「これは手紙です。」
+
My cousin sent me that.
「私の従妹が私に送ったものです。」
⇩合体
This is the letter which my cousin sent me.
「これは私の従妹が私に送った手紙です。」
一方関係副詞とは、副詞を仲介にして二つの文をくっつけます。
次のように2つの文がひとつになりますね。
【関係副詞】
I want to go to the place.
「私はその場所に行きたい。」
+
I was born in that place.
「私はその場所で生まれたのです。」
⇩合体
I want to go to the place where I was born.
「私は自分が生まれた場所に行ってみたいです。」
ちなみに副詞の意味って、覚えていますか?
意外と即答できない人が多かったりしますが、地味にテストで大事です^^
副詞は動詞や文章を修飾するもの。
つまり「場所」「時間」「理由」などに関する説明を加えるための品詞です。
関係副詞は、こういった情報を与えるために存在するのですね。
ただ実は、関係代名詞の前に前置詞を置くことで、関係副詞と同じことを伝えられます。
たとえばこんな感じです。
=同じ意味に!
「関係代名詞でもOKなら、関係副詞はいらないじゃん。」と思われるかもしれませんが、”in which” より、”where” のほうが分かりやすいと思いませんか?
場所に関する説明がくるな、と察知しやすいですよね。
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関係代名詞で置き換えると、前置詞とかメンドウそうね。
関係副詞のほうが使い勝手がよさそうだわ。
![くまた](https://kumata-eigo.create-more.net/wp-content/uploads/2019/04/kumata-normal-1.jpg)
副詞って言われるとむずかしいけど。
場所・時間・理由を説明するって言われたら、なんだか分かるな。
![じゅんこ](https://kumata-eigo.create-more.net/wp-content/uploads/2019/04/junko-smile-1.jpg)
それじゃここから、4つの関係副詞の使い方を見ていくわね。
4つ関係副詞の使い方
ここからは4つの関係副詞の使い方を見ていきます。
関係副詞 Where
whereを使うと、場所を説明することができます。
This is the restaurant where we met at the first time.
「私たちが初めて出会ったレストランはここです。」
関係副詞 When
whenを使うと、時間を説明することができます。
The 70’s were a time when the Japanese economy developed.
「70年代は日本経済が発達した時代でした。」
関係副詞 Why
Whyを使うと、理由を説明することができます。
I don’t know the reason why she hate you.
「私には何故彼女があなたを嫌うのか分からない。」
関係副詞 How
Howを使うと、手段を説明することができます。
This is the way how they solved the problem.
「これが、彼らが問題を解決した方法です。」
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ふんふん。
分かりやすいね。
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ただここから、ちょっと分かりにくいことを言うわね。
実は関係副詞は、省略されてしまうこともあるの
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あら、また省略?
![くまた](https://kumata-eigo.create-more.net/wp-content/uploads/2019/04/kumata-sad-1.jpg)
なんだかよく省略されるよね。
英語ってめんどくさがりな言葉だよね。
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まあそうかもしれないけど。
ただ英語を話す人からすれば、主語を省略しちゃう日本人のほうが驚きかもしれないわ。
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たしかに・・・
![じゅんこ](https://kumata-eigo.create-more.net/wp-content/uploads/2019/04/junko-smile-1.jpg)
省略が起こる時には、ちゃんと理由があるのよ。
関係副詞の省略
関係副詞は、関係代名詞と同様省略されることがあります。
理由はしつこくなりすぎないように。
ただし関係代名詞と違って関係副詞そのものではなく、先行詞にあたる名詞が消されることが多いです。
たとえば先ほどの例で最後に紹介した “how” は、実際には the way と一緒に使われることはほとんどなく、次のような表現になります。
the way か how のどちらかで、意味は伝わりますね。
他にも “the time when” となっていれば、the time は省略されますし、”the reason why” とあれば the reason は省略されがち。
明らかに分かるでしょ、という部分を削って、文章をより簡潔にしていくのですね。
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なるほど。
しつこくならないように、省略するんだね。
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そう!
あともうひとつ、関係副詞で伝えておかなきゃいけないことがあるわ。
非制限用法っていうんだけど。
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難しそうな言葉ね。
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言葉だけね。
意味は簡単よ。
関係副詞の非制限用法
関係副詞には制限用法と非制限用法があります。
こう書くと、とてもムズカシク感じられますが、要は関係副詞の前にカンマがついているかどうか。
カンマがつくと非制限用法になります。
We went to the restaurant, where we had the delicious dinner.
「私たちはレストランへ行き、そこで美味しいディナーを食べた。」
カンマが入ることで関係副詞以下は “the restaurant” だけに制限されず、その前の文全体を補足説明している形になるのです。
カンマが入った部分は、”and” や “but” といった接続詞を補って考えると分かりやすいでしょう。
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さて、これで一通り、関係副詞の説明は終わり。
最後にひとつ、腕試し問題を出してみるから読んでみてね。
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が、がんばるわ!
関係副詞が入った長文問題
最後に関係副詞が入った長文を読んで、理解度チェックしてみましょう!
次の一文を読んでみてください。
長い一文ですが、読み取れましたか?
“scanning skill” とは、欲しい情報を得るために文章をざっと読み取る力。
実はコレ、先読みのことを伝えた文章です^^
関係副詞や不定詞、前置詞の前で文章を区切っていくと分かりやすいですね。
まとめ
今回は関係副詞について説明しました。
■関係副詞は、副詞を仲介にして二つの文を結ぶ。
■関係副詞は【前置詞+関係代名詞】でも文法的には言い換え可能。
■関係副詞にはWhere, When, Why, How がある。
■言い方がしつこくなる場合には関係副詞の前の名詞は省略される。
■関係副詞の非制限用法では、関係副詞の前にカンマが付く。
■文章全体を受けて、続けて説明していくような流れになる。
関係副詞も長文問題の常連さんです。
使い方になれて、どんどん読解していきましょう!