不定詞と動名詞の違いって何かしら?
不定詞の中の1個の用途が、動名詞と同じっていうだけ。
ただ厄介なのは、動名詞と不定詞で違う意味になったりするのよね。
えー
だからテストで狙われやすいのよね。
3つのトラップを解説するわ。
動名詞は、動詞にingが付いて名詞になるという文法。
一方不定詞は形容詞になったり副詞になったり、名詞になる文法。
この不定詞が名詞になる時の使い方が、動名詞と一緒です。
ただやっかいなのは、不定詞を用いるか動名詞を用いるかメンドウなルールがある点。
テストで狙われやすい3つのトラップを解説していきますね。
動名詞と不定詞が同じ意味の時
まずは動名詞でも不定詞でも同じ意味のとき。
こんなふうに文章の主語になっている場合は、どちらでもOKです。
動名詞と不定詞で意味が変わるトラップ
ここから3つのトラップにいきますね。
まず動名詞と不定詞は常に置き換え可能ではありません。
次のような動詞では、どちらを用いるかで意味が変わってしまいます。
I remembered doing my homework.
「私は宿題をしたことを覚えていました。」
I remembered to do my homework.
「私は宿題をすることを覚えていました。」
動名詞は過去や実際に行ったこと、不定詞は未来のことや可能性を示します。
- 動名詞:過去・実際の経験
- 不定詞:未来・可能性
他にも不定詞か動名詞かで意味が変わる動詞には次のものが挙げられます。
forget to ~するのを忘れる
forget ~ing ~したのを忘れる
remember to ~するのを覚えている
remember ~ing ~したのを覚えている
stop to ~するために止まる
stop ~ing ~するのをやめる
動詞によって動名詞か不定詞か決まるトラップ
動詞によっては動名詞しか取らないもの、不定詞しかダメなものがあります。
見分け方のポイントは先ほどと同様、動名詞は過去の事、不定詞は未来の事です。
【動名詞を取る動詞例】
動詞 | 訳 |
---|---|
admit | 認める |
avoid | 避ける |
consider | 意味 |
dislike | 嫌う |
enjoy | 楽しむ |
finish | 終わる |
forgive | 許す |
imagine | 想像する |
mind | 気にする |
postpone | 延期する |
practice | 練習する |
prevent | 避ける |
【不定詞を取る動詞例】
動詞 | 訳 |
---|---|
decide to | 決める |
determine to | 決める |
expect to | 期待する |
need to | 必要とする |
prepare to | 準備する |
promise to | 約束する |
tend to | 傾向がある |
want to | ~したい |
woule like to | ~したい |
あれ、でもavoid とかimagineって未来のことじゃない?
そうよね。
動名詞は実際の経験に加えて、結局やらなかったことにも使われるの。
だから延期するとか暗い感じの単語が多いのね。
覚え方のコツとしては、こんな感じかしら。
【動名詞と不定詞の違い】
- 動名詞:過去・実際の経験・延期したり避けたりする系
- 不定詞:未来・可能性・考えたり感じたりする系
imagine とか considerは分かりにくいのよね。
この辺りは、暗記しちゃいましょう!
意味が変わるけれど、不定詞になる時もあるわ。
He is considering starting business.
「彼はビジネスを始めようと考えています。」
He is considered to be a great businessman.
「彼はすごいビジネスマンだと考えられています。」
ややこしいのね。
基本ルールを頭にいれつつ、最後は暗記ってことね。
メンドウだなぁ。
それが、もうひとつ面倒なところがあるの。
これが一番狙われどころかも。
前置詞TOの後のトラップ
前置詞の後に動詞が来る場合は、通常は動名詞になります。
Thank you for attending the meeting.
「ミーティングに参加して頂き、ありがとうございます。」
ですが前置詞がTOの場合はどうするか微妙ですよね。
TOの後は動詞の原形が来て不定詞になる可能性もあるわけです。
ここがテストで狙われるところ。
前置詞TOの後は不定詞になるものと動名詞になるものに分かれます。
動名詞になるものは限られているので、次の言い回しを覚えてしまいましょう!
TOとセットになる動詞 | 訳 |
---|---|
be looking forward to | 楽しみにする |
be used/accustomed to | 慣れている |
contribute to | 貢献する、一因となる |
dedicate to | ささげる、打ち込む |
devote to | 充てる、ささげる |
object to | 反対する |
when it comes to | ~に関しては |
なお上記の表現は、実際にビジネスで英語を使う際にも役立ちますよ。
特に一番上の “be looking forward to”はビジネスメールなどの締めくくりに良く使われるので覚えておいて損はないです^^
たとえばこんなふうに書けば、丁寧に「返事ください。」と伝えられます。
I am looking forward to hearing from you.
「あなたからのお返事楽しみにしています。」
これは覚えるしかないんだね。
そうね。ビジネス英語でも使うし、覚えておいて損はないわ。
まとめ
今回は動名詞と不定詞の違いを解説しました。
■主語になる場合はどちらでも使える
■次の3つのトラップに注意
・動名詞と不定詞で意味が変わる単語がある
(forget, remember, stopなど)
・動詞によって動名詞か不定詞かが決まっている
-動名詞:過去・実際の経験・延期したり避けたりする系
-不定詞:未来・可能性・考えたり感じたりする系
・前置詞TOの後は動名詞にになることがある
(be looking forward to, be used to, contribute to など)
トラップはメンドウですが、覚えてしまえば得点源^^
紹介した見分け方や動詞を覚えて、TOEICに強くなりましょう!
不定詞はこちらの記事も役立ちます。