動詞問題ってなに?
パート5の問題で、意味を考えずパッと解けちゃう問題。
前回の品詞問題と同じね。
そうね。
品詞問題と同様、得点源になるから是非解き方を覚えてね。
パート5には構造と解き方のコツが分かっていれば、意味が分からなくても解けちゃう問題があります。
代表格は品詞問題ですが、今回紹介する動詞問題も時々登場しますよ。
品詞問題・動詞問題両方おさえて、パート5を素早く正確に解いていきましょう!
動詞問題の見抜き方
まずは動詞問題の見極め方ですが、選択肢の中に同じ動詞が違う形で並んでいれば動詞問題。
次のような感じですね。
(A) decide
(B) to decide
(C) is deciding
(D) decided
動詞問題を解くために必要な知識
非常にシンプルかつ強力なルールとして、英語は命令形以外、常に「主語+動詞」で始めるというルールがあります。
【英語の5文型:主語と動詞は常に最初にくる】
そして英語の動詞は、主語によって形が変わります。
つまり動詞問題を解くには、その動詞の主語にあたる部分がどれかを見抜くのが非常に大事!
当然ながら、テストの問題ではあえて主語が長く、分かりにくい形になっていたりします。
トラップに引っかからないように、冷静に動詞の主語を見つけていきましょう。
動詞の主語を探すのって、そんなに大変かなぁ。
主語が長かったり、色々なものが間に入っていると、意外と分かりにくくなるのよ。
そういう文って、意味が良く分からなくなっちゃうわ。
そうね。
文の骨格をなす主語と動詞が分からないと、英語は理解できないの。
ふぅん。
動詞問題って、だから作られるのかな。
TOEICの問題を作る人も、主語と動詞の大事さに気づいてほしいのかもしれないわね。
そうかも!
動詞の大事さを感じたところで、次に解き方のコツを説明するわ。
動詞問題を解く4つのコツ
動詞問題は問題によって4つの解き方のコツがあります。
ひとつずつ解説していきますね。
時制をあわせる
当然ながら動詞は、時制によって形が変わります。
もし時を表す単語が問題中にあれば、その単語にあった時制の選択肢を選べばOK。
これは非常に解きやすい問題タイプですね。
時を表す英単語には次のようなものがありますが、よく出るので覚えてしまってください。
時制 | 時を表す英単語例 |
---|---|
過去形 | last month, three weeks ago, recently, *recentlyは完了形でも使われます。 |
完了形 | lately, since April, for two years |
未来形 | tomorrow, next week |
態を合わせる
文の意味から判断して受動態になる場合には 【be動詞 + 過去分詞】 の選択肢を選びます。
たとえば次の空欄に “use” という動詞をいれてみましょう。
This device will —- by him.
そのままいれると、どうも意味がオカシイですよね。
This device will use by anyone.
「この装置は彼によって使うだろう」
主語と動詞の関係から考えて、受動態になるはず。
This device will be used by anyone.
「この装置は彼によって使われるだろう。」
このように主語と動詞の繋がりから考えて受け身になる場合は、受動態の選択肢を選びましょう。
三人称単数か確認する
主語によって、動詞は三人称単数形にする必要があります。
三人称単数形になる主語は次の通り。
主語 | 例 | 現在形での動詞の形 |
---|---|---|
私 | I | 原形 |
あなた | You | 原形 |
複数形 | We, They, Flowers, | 原形 |
それ以外すべて | He, She, Hiroko, Pencil | 三人称単数 語尾にSが付く! |
一人称(私)でもなく、二人称(あなた)でもなく、そして複数形でもないものすべてになりますね。
主語が三人称であった場合には、動詞の語尾に “s” がついているか要チェック!
基本ですが、意外と見落としがちな部分。
私もうっかりミスりそうになったことがあります^^;
文の骨格をなす動詞か確認する
空欄部分に入るべき動詞は、文の構造上の動詞(V)でないことも。
その場合は【to + 動詞の原形】の不定詞形や、語尾に【ing】が付く分詞形・動名詞形を選んでいきましょう。
以上4つのポイントが動詞問題を解くコツ。
えーと、時制と受動態と三人称単数ね。
あと、文の骨格の動詞かどうか。
分かった気がするけど、でも解けるかしら。
それじゃここから練習問題で腕試しね!
動詞問題を解いてみる
ここからは、3つの動詞問題を解いてみてくださいね。
問題のあとに正解を入れているので、問題を解く前に答えが見えないよう気をつけてください^^
動詞問題を解いてみる1
【動詞問題の例①】
I — to discontinue my subscription to the magazine yesterday.
(A) decide
(B) to decide
(C) is deciding
(D) decided
解説
この問題の答えはDです。
I decided to discontinue my subscription to the magazine yesterday.
「私は昨日、その雑誌の購読をやめることを決めました。」
理由は “yesterday” が入っているので、動詞の過去形を選ぶ必要があるからです。
動詞問題を解いてみる2
【動詞問題の例②】
The main presenter, Mr.Lee Chan — to arrive at 6 P.M. tonight.
(A) expect
(B) expects
(C) expecting
(D) to expect
解説
正解はBとなります。
The main presenter, Mr.Lee Chan expects to arrive at 6 P.M. tonight.
「主なプレゼンターであるMr.Lee Chanは今夜6時に到着する予定です。」
主語をあえて長くして文の構造を分かりにくくしている三人称単数問題です。
主語の長さや、間になにかが入ったりすることに惑わされず、文の構造を見抜いていってくださいね。
動詞問題を解いてみる3
【動詞問題の例③】
Mr.Lee will arrive at 1 P.M. for — a presentation.
(A) make
(B) made
(C) making
(D) be made
解説
正解はCの “making”
Mr.Lee will arrive at 1 P.M. for making a presentation.
「リーさんはプレゼンテーションをするために1時に到着予定です。」
空欄部分の前には前置詞 “for” がありますが、“to”以外の前置詞の後は動名詞 “ing形”が入ります。
意外と役立つので、ぜひ覚えておいてください。
なお “to” が不定詞ではなく「前置詞」としての役割を果たすこともありますが、この場合には “to” の後は 動名詞【ing】形がきます。
代表的なのが次のフレーズ。
- be looking forward to ~ing: ~ことを楽しみにしている
- be used to ~ing: ~ことに慣れている
- be accustomed to ~ing: ~ことに慣れている
- be devoted to ~ing: ~に専念する
- be dedicated to ~ing: ~に専念する
いずれも to のあとに「名詞」が入ることになっている決まり文句。
もし知らないものがあれば、覚えてしまいましょう!
まとめ
今回は動詞問題の解き方を解説しました。
■動詞問題は選択肢の中に同じ動詞が違う形で並んでいる問題。
■時制・態・三人称単数・文の構造上の動詞かどうかの4点に注意する。
■”to”以外の前置詞の後は動名詞 “ing形”が入るが例外もある。
パート5は、全部解くなら10分で解きおえたいところ。
意味を理解せず解ける問題はコツをおさえてどんどん速く解いていきましょう!
★品詞問題と語彙問題の解き方もチェック★