関係副詞って聞きなれないけれど、関係代名詞と違うの?
かなり似ているわね。
両方とも2つの文を一つに出来る働きがあるの。
関係副詞も長文にしょっちゅう出てくるから、ぜひ使い方を覚えてね。
関係副詞は when where why how がありますが、関係代名詞と同様、2つの文をひとつにする働きがあります。
違いは関係代名詞の前の単語は、後の文の「名詞」の役割を果たすのに対して、関係副詞の前の単語は後の文の「副詞」となる点。
長文の中に出てきてもパッと分かるように関係副詞の使い方と、関係代名詞との違いを詳しく解説していきますね。
関係副詞と関係代名詞の違い
関係代名詞と言うのは、名詞を仲介にして二つの文をくっつける役割を果たします。
次のように2つの文がひとつになります。
【関係代名詞】
This is the letter.
「これは手紙です。」
+
My cousin sent me that.
「私の従妹が私に送ったものです。」
⇩合体
This is the letter which my cousin sent me.
「これは私の従妹が私に送った手紙です。」
一方関係副詞とは、副詞を仲介にして二つの文をくっつけます。
次のように2つの文がひとつになりますね。
【関係副詞】
I want to go to the place.
「私はその場所に行きたい。」
+
I was born in that place.
「私はその場所で生まれたのです。」
⇩合体
I want to go to the place where I was born.
「私は自分が生まれた場所に行ってみたいです。」
ちなみに副詞の意味って、覚えていますか?
意外と即答できない人が多かったりしますが、地味にテストで大事です^^
副詞は動詞や文章を修飾するもの。
つまり「場所」「時間」「理由」などに関する説明を加えるための品詞です。
関係副詞は、こういった情報を与えるために存在するのですね。
ただ実は、関係代名詞の前に前置詞を置くことで、関係副詞と同じことを伝えられます。
たとえばこんな感じです。
=同じ意味に!
「関係代名詞でもOKなら、関係副詞はいらないじゃん。」と思われるかもしれませんが、”in which” より、”where” のほうが分かりやすいと思いませんか?
場所に関する説明がくるな、と察知しやすいですよね。
関係代名詞で置き換えると、前置詞とかメンドウそうね。
関係副詞のほうが使い勝手がよさそうだわ。
副詞って言われるとむずかしいけど。
場所・時間・理由を説明するって言われたら、なんだか分かるな。
それじゃここから、4つの関係副詞の使い方を見ていくわね。
4つ関係副詞の使い方
ここからは4つの関係副詞の使い方を見ていきます。
関係副詞 Where
whereを使うと、場所を説明することができます。
This is the restaurant where we met at the first time.
「私たちが初めて出会ったレストランはここです。」
関係副詞 When
whenを使うと、時間を説明することができます。
The 70’s were a time when the Japanese economy developed.
「70年代は日本経済が発達した時代でした。」
関係副詞 Why
Whyを使うと、理由を説明することができます。
I don’t know the reason why she hate you.
「私には何故彼女があなたを嫌うのか分からない。」
関係副詞 How
Howを使うと、手段を説明することができます。
This is the way how they solved the problem.
「これが、彼らが問題を解決した方法です。」
ふんふん。
分かりやすいね。
ただここから、ちょっと分かりにくいことを言うわね。
実は関係副詞は、省略されてしまうこともあるの
あら、また省略?
なんだかよく省略されるよね。
英語ってめんどくさがりな言葉だよね。
まあそうかもしれないけど。
ただ英語を話す人からすれば、主語を省略しちゃう日本人のほうが驚きかもしれないわ。
たしかに・・・
省略が起こる時には、ちゃんと理由があるのよ。
関係副詞の省略
関係副詞は、関係代名詞と同様省略されることがあります。
理由はしつこくなりすぎないように。
ただし関係代名詞と違って関係副詞そのものではなく、先行詞にあたる名詞が消されることが多いです。
たとえば先ほどの例で最後に紹介した “how” は、実際には the way と一緒に使われることはほとんどなく、次のような表現になります。
the way か how のどちらかで、意味は伝わりますね。
他にも “the time when” となっていれば、the time は省略されますし、”the reason why” とあれば the reason は省略されがち。
明らかに分かるでしょ、という部分を削って、文章をより簡潔にしていくのですね。
なるほど。
しつこくならないように、省略するんだね。
そう!
あともうひとつ、関係副詞で伝えておかなきゃいけないことがあるわ。
非制限用法っていうんだけど。
難しそうな言葉ね。
言葉だけね。
意味は簡単よ。
関係副詞の非制限用法
関係副詞には制限用法と非制限用法があります。
こう書くと、とてもムズカシク感じられますが、要は関係副詞の前にカンマがついているかどうか。
カンマがつくと非制限用法になります。
We went to the restaurant, where we had the delicious dinner.
「私たちはレストランへ行き、そこで美味しいディナーを食べた。」
カンマが入ることで関係副詞以下は “the restaurant” だけに制限されず、その前の文全体を補足説明している形になるのです。
カンマが入った部分は、”and” や “but” といった接続詞を補って考えると分かりやすいでしょう。
さて、これで一通り、関係副詞の説明は終わり。
最後にひとつ、腕試し問題を出してみるから読んでみてね。
が、がんばるわ!
関係副詞が入った長文問題
最後に関係副詞が入った長文を読んで、理解度チェックしてみましょう!
次の一文を読んでみてください。
長い一文ですが、読み取れましたか?
“scanning skill” とは、欲しい情報を得るために文章をざっと読み取る力。
実はコレ、先読みのことを伝えた文章です^^
関係副詞や不定詞、前置詞の前で文章を区切っていくと分かりやすいですね。
まとめ
今回は関係副詞について説明しました。
■関係副詞は、副詞を仲介にして二つの文を結ぶ。
■関係副詞は【前置詞+関係代名詞】でも文法的には言い換え可能。
■関係副詞にはWhere, When, Why, How がある。
■言い方がしつこくなる場合には関係副詞の前の名詞は省略される。
■関係副詞の非制限用法では、関係副詞の前にカンマが付く。
■文章全体を受けて、続けて説明していくような流れになる。
関係副詞も長文問題の常連さんです。
使い方になれて、どんどん読解していきましょう!