英語の文型ってどうやって見分けるのかしら
英語の文型は複雑に思えますが、動詞を見れば簡単に見分けられます。
動詞によって目的語や補語をどう置けるかが決まっているからです。
特に第4文型SVOCと第5文型SVOOは、使われる動詞が限られていて分かりやすい。
動詞を使った文型の見分け方を解説していきますね。
英語文型の動詞を使った見分け方
第1文型から第5文型まで、動詞の特徴を説明しながら見ていきます。
第4・第5文型の代表的な動詞は覚えてしまうと便利ですよ。
自動詞なら第一文型SV
文型 | S(主語)+V(動詞) |
---|---|
動詞の特徴 | 自動詞 |
動詞例 | start・work・run・walk |
主語のあとに自動詞がきたら第1文型です。
自動詞とは
自動詞とは、自分ひとりで立っていられる動詞。
こんなふうに主語と動詞だけで文章が作れます。
I stand.
「私は立ちます。」
もし自動詞の後に何かを入れる場合は、「前置詞」が必要になります。
I talked with her.
「私は彼女と話しました」
ちなみに第1文型は「短い文」と誤解されることもありますが、そんなことはありません。
こんなふうに長くなっても第1文型です。
I talked with her about that topic yesterday.
「私は昨日彼女とそのトピックについて話しました」
“I talked” 以外の部分は、実は「文型」としてカウントしません。
意味的には重要でも、“I talked” 以下は文型の要素としては不要。
こういう部分を「修飾語(M)」と呼びます。
主語と補語をつなぐ動詞なら第二文型SVC
文型 | S(主語)+V(動詞)+C(補語) |
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動詞の特徴 |
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動詞例 | be動詞, look, become, remain, appear, seem, feel, taste, smell |
第2文型の動詞は自動詞ですが、特徴があります。
Be動詞または「何かになる」「何かを感じる」系のものが使われます。
主語と補語をつないで【主語=補語】の意味になります。
補語とは
補語とは一言で言えば、名詞を説明する単語。
品詞で言えば、名詞や形容詞になります。
She is happy.
彼女は幸せです。
第2文型の特徴は【主語=補語】になること。
上記の文は、She (彼女)=happy (幸せ)となりますね。
動詞に特徴がない第三文型SVO
文型 | S(主語)+V(動詞)+O(目的語) |
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動詞の特徴 |
|
動詞例 | want, need, give, buy, hold |
第3文型は動詞は他動詞ということ意外に特徴がありません。
他動詞とは
他動詞は、動詞の後に目的語が必要となります。
自分ひとりで立っていられる自動詞とは逆ですね。
次のような文になります。
She buys a present.
「彼女はプレゼントを買います。」
“buy” 「~を買う」となっています。
こんなふうに、意味の中にに助詞が入るのが他動詞の特徴。
目的語を2つ取る動詞なら第4文型SVOO
文型 | S(主語)+V(動詞)+O(目的語)+O(目的語) |
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動詞の特徴 |
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動詞例 | give, sell, teach, tell, show, offer, send |
第4文型の動詞は、目的語を2つ取ります。
人に何かをする、という意味の動詞が来れば、第4文型です。
She gives me a present.
「彼女は私にプレゼントをあげます。」
目的語=補語に出来る動詞は第5文型SVOC
文型 | S(主語)+V(動詞)+O(目的語)+C(補語) |
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動詞の特徴 |
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動詞例 | call, make, find, keep, leave, 使役動詞, 知覚動詞 |
第5文型の動詞は、目的語と補語を取ります。
目的語=補語の意味になります。
She makes me happy.
「彼女は私を幸せにします。」
上記の例なら、me (私)= happy (幸せ) ですね。
使われる動詞は限られてくるので、慣れてしまえば分かりやすい。
使役動詞・知覚動詞を使った文章は第5文型です。
わかってきたわ。ただ、実際の文章で分かるかしら。
それじゃ練習問題を出してみるわね。
文型を見抜けるか練習問題
それでは3つ練習問題を出してみますね。
次の文の文型を言い当ててみてください。
- She can speck English fluently.
- I will let my children decide that.
- I can’t stand that noise any longer.
正解は次のとおりです。
1問目:第3文型
She can speck English fluently.
「彼女は英語を流ちょうに話せます」
主語・動詞・目的語になるので第3文型です。
2問目:第5文型
I will let my children decide that.
「私は子供たちにそれを決めさせるつもり」
使役動詞 “let” があるので第5文型です。
3問目:第3文型
I can’t stand that noise any longer.
「私はその騒音にもう耐えられない」
standは「立つ」という意味では自動詞です。
ですが「耐える」という意味になると他動詞になり、上記のように目的語が必要となります。
同じ動詞でも自動詞になったり他動詞になったりするので、注意が必要です。
油断ならないわね!
目的語の前に前置詞があるかどうかチェックしてね。
まとめ
今回は動詞を使った文型の見分け方を説明しました。
■第1文型は自動詞
■第2文型は主語と補語をつなぐ動詞。主語=補語の意味に。
■第3文型は他動詞
■第4文型は目的語が2つくる。人に何かするという意味に。
■第5文型は目的語と補語がくる。目的語=補語の意味に。