パート5って単語の意味が分からないと解けない問題が多いわよね。
品詞問題とか、コツをつかんでパッと解ける問題もあるけど。
そうね。最後は単語力と文法力が大事ね。
どうやって勉強したらいいの?
それじゃ、パート5用の勉強法を紹介するわね。
パート5の問題は品詞問題や動詞問題など、コツをつかめばパッと解けてしまう問題もあります。
ですが半分近くは単語の知識が問われる語彙問題。
また色々な文法知識がなければ解けない問題も出てきます。
こういった手ごわい問題にどう対処していくか、パート5の点数を上げる勉強法を解説しますね。
TOEICパート5の問題構成
まずはパート5に出題される問題のタイプをチェックしてみましょう。
【TOEICパート5に出題されやすい問題】
- 品詞
- 動詞
- 前置詞
- 代名詞(関係代名詞含む)
- 比較級
- 接続詞
- 語彙問題
比率は試験によって変わりますが、品詞問題が3割程度、語彙問題が4~5割を占めます。
高得点を取るには、文法力と単語力を両方上げていかねばなりません。
文法力の上げ方
文法力は、レベルによって対策が異なります。
基本の文法力から付ける必要がある場合には、まずは学生時代の文法からやり直していくのが近道。
その後TOEIC対策にうつっていきましょう。
英文法の基本を学ぶ
基本の英文法を学ぶ本としては、学研の「ひとつひとつわかりやすく」シリーズが便利。
目安としてはTOEIC600点を目指す人向けです。
分量は薄く「分厚い文法の本は読む気がしない」という人にはもってこいの一冊ですね。
イラストもかわいく、温かみがあります。
ただこの本だけでは実際に問題を解く量が足りないので、ある程度英文法の土台ができたら、あとは問題をガンガン解いていくようにしましょう。
パート5用の問題集
すでに英文法の基礎知識があるなら、この「TOEIC L&Rテスト文法問題でる1000問」が一押し。
これだけの問題を解いたら、パート5の問題にかなり精通することができること間違いなし^^;
間違えた問題はチェックを付けておき、後でもう一度解くようにすると良いですよ。
この本は、実はTOEIC英単語のバイブル本「金フレ」の著者TEX加藤先生によって書かれたもの。
金フレ同様、読者が本で得た知識をしっかりと身に着けられるよう勉強方法まで配慮した作りになっています
たとえば一度解いた問題を新たな気持ちで復習することができるよう、1000問の問題を並べ替えた別冊が付属。
音声もダウンロード可能なので「ながら勉強」もできますね。
「点数を上げて欲しい」という先生の熱い想いを感じ取って、文法力を上げていきましょう!
語彙問題の上げ方
次に語彙力対策です。
語彙問題はどういった感じか、まずは見て見ましょう。
語彙問題の例
語彙問題の特徴としては、選択肢の中の品詞が共通していて単語が違うものがある点。
たとえば、こんな感じです。
【語彙問題の例】
All clothing sold in Develyn’s Boutique is made from natural materials and contains no ——- dyes.
(A) immediate
(B) synthetic
(C) reasonable
(D) assumed
参照元:一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会
TOEIC Listening & Reading Test サンプル問題 Part5, No.105
お分かりになりますか?
この問題の答えはBです。
All clothing sold in Develyn’s Boutique is made from natural materials and contains no synthetic dyes.
「Develynのブティックで販売されている服はすべて天然素材で作られており、合成染料を使用しておりません。」
ハッキリいって “synthetic” の意味が分からなければお手上げですよね。
ちなみに他の選択肢の意味はこちら。
(B) synthetic 統合の 合成の ★正解★
(C) reasonable 合理的な
(D) assumed 想定上の
語彙問題は、時間をいくら使っても単語の知識がなければ分かりません。
もし「分からない!」という語彙問題にあたってしまったら、あまり悩まず、とにかく選んでしまいましょう。
考えても仕方ないものは、考えないってことだね。
そう。時間を大事に使わなきゃ。
そうはいっても、なにか対策ってないのかしら・・・
もちろん、ちゃんと単語を覚えなきゃいけないのは分かるけれど。
そうね。あえていうなら…
語彙力対策1
英単語力は基本は暗記が必要です。
ただ、英単語の各パーツの意味が分かると何となく意味の予想ができる場合があります。
この各パーツの意味が「語源」。
たとえば先ほどの問題の1個目の選択肢は “immediate” は、”im”(否定の意味)+”mediate”(中にある、中間の)のふたつの部分に分けられます。
つまり 中間になにもない→すぐに という意味に。
こういうふうに考えると、覚えるのもラクに感じませんか?
この語源の知識を増やすには、こちらの本が良いですよ。
世代を問わずかなり売れているようですが、やっぱりみんな単語の効率よく英単語を暗記したいんですよね^^
かわいいイラスト入りで楽しく読み進められる本です。
語源については、基本の語源と共に別の記事で解説しているので、もっと知りたい場合は読んでみてくださいね。
日本語でも、サンズイを見れば「水に関する感じかも」と予測がつくじゃない?
英単語にも、あんな感覚が身につくわ。
意味を予測できるって、いいわね。
そうね。
TOEICは4択だから、少しでも予想できれば有利よね。
ゴゲン、便利そうだね。
ええ。
でもやっぱり最後は、覚えなきゃってところはあるわね。
語彙力対策2
英単語は、やっぱり暗記も必要です。
パート5の語彙問題対策として効果が高いのは金のフレーズ、通称金フレ。
先ほど紹介した英文法の本を書いたTEX加藤先生の著ですね。
TOEICのバイブル本ともいえる本です。
また個人的にはキクタンシリーズなどもおすすめですね。
TOEIC600点レベルならBasic版。
800点以上ならAdvanced版ですね。
私はキクタンシリーズをかなり買い、お世話になりました。
TOEICだけでなく、英検や仕事で英語を使う際にも非常に役立ったと感じます。
もちろん使い込んでいる英単語の本があれば、そちらでもOK!
うる覚えではなく、テストに出てきても瞬時に意味が分かるレベルにまで覚えるのが大事です。
まとめ
今回はパート5対策を解説しました。
■パート5は語彙問題の割合が意外と高い。
■文法力をつけるには、基礎力がついたら問題集をやりこむ。
■語彙力を上げるには、語源の知識を身に着けると有利。
■英単語の本を色々買うより、一冊をしっかり覚える。
なお、パート5の品詞問題・動詞問題については別の記事で解説しています。
ぜひ解きやすい問題の見抜き方・解き方も押さえておきましょう!