知覚動詞って知ってる?
知覚?
知覚過敏の知覚かしら。
まあ、そうね。
感じたりする系の動詞の事だけど、使い方が特殊なの。
文法問題に出たりもするから覚えておいてね。
知覚動詞とは、see、hear など見たり聞いたり五感を使う系の動詞です。
文型は第5文型を使いますが、慣れないとやや文章を理解するのが大変かもしれません。
TOEIC文法問題にも出ることがあるので、大事なポイントだけしっかり押さえてしまいましょう!
知覚動詞とは
まずはよく使う知覚動詞を挙げておきますね。
【知覚動詞】
感覚 | feel | 感じる |
notice | 気付く | |
聞く系 | hear | 聞く |
listen to | 聞く | |
見る系 | see | 見る |
watch | 見る | |
observe | 観察する | |
嗅ぐ系 | smell | 嗅ぐ |
知覚動詞の文型
知覚動詞は第5文型を使うことが多い。
主語(S)+動詞(V)+ 目的語(O)+ 補語(C)
第5文型のポイントは目的語=補語になる点。
ココ、大事なので押さえておいてくださいね。
知覚動詞の例文
知覚動詞の場合を使った文は、補語が動詞の原形であったり、分詞形になったりします。
実際の例文を見ていきましょう。
知覚動詞+原形
【~が・・・するのを見る】
I saw her cry.
「私は彼女が泣くのを見た。」
彼女=泣くという構造ですね。
知覚動詞+現在分詞
【~が・・・しているのを見る】
I saw her crying.
「私は彼女が泣いているのを見た」
こちらも彼女=泣くという構造。
原形でも、現在分詞でも、同じような意味じゃない?
そうね。
ただ“ing”を使った文のほうが臨場感を伝えられるの。
I saw her cry. は、もう終わったことかもしれない。
だけど I saw her crying は、今まさに泣いている状況。
現在進行形の感じを伝えられるってことね。
知覚動詞+過去分詞
【~が・・・されているのを見る】
I saw the girl scolded by her mom.
「私は女の子がお母さんに叱られるのを見ました。」
女の子は叱られている、という受動態の意味になります。
こういう時には、補語に過去分詞形が入ります。
分かってきた気がする。
そんなに難しくはないわね。
ただ1個だけ、ちょっと面倒な点があるの。
受動態を作る時なんだけど…
知覚動詞の受動態
知覚動詞で受動態を作る時は少し注意が必要です。
先ほどの文を【知覚動詞+原形】の文を受動態にしてみます。
I saw her cry.
「私は彼女が泣くのを見た。」
⇩受動態
She was seen to cry by me.
「彼女は私に泣くのを見られた。」
こんなふうに、“to” が入るのです。
実は【知覚動詞+原形】は、正確には【知覚動詞+原形不定詞】。
不定詞なら本来”to”を付けるべきところ、省略された形なのです。
ただし受動態にする時には、省略した”to”をちゃんと戻さねばなりません。
そこで上記のような形になるのです。
ちなみに現在分詞の時には、”to”はなくてOK!
I saw her crying.
「私は彼女が泣いているのを見た」
⇩受動態
She was saw crying by me.
「彼女は私に泣いているのを見られた。」
受動態になるとtoをいれるって、分かりにくいわ!
私もそう思う。
まあ、この辺りは割り切っておいてね。
それほど狙われることもないと思うわ。
まとめ
今回は知覚動詞について紹介しました。
知覚動詞は第5文型を使います。
慣れないと使いにくいかもしれませんが、次の2つのルールを覚えておいてください。
■目的語=補語になる
■補語は動詞の原形・現在分詞・過去分詞がくる
文の作り方には、こちらの動詞の文型についての記事も役立ちます。